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【レビュー】Kanye West -『Yeezus』【アルバム感想】

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アルバム感想
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Kanye West-『Yeezus』の感想及びレビュー

 アルバムのタイトルになっている『Yeezus』はどう見ても「Jesus Christ」のJesusをもじったんだろうなと思います。

 三曲目では「I Am A God」と、自分が神であると高らかに宣言しているみたいです。

 凄いですよね……普通、自分を神だとは名乗れませんよ。私にそこまでの巨大な自尊心は備わってないです。そこがKanyeが目の敵にされる理由でもあり、好かれる理由でもあるんだと思いますが。

 上で紹介した三曲目を聴いた時点で前作とは異なった方向性のアルバムだということがわかると思うんですが、この『Yeezus』というアルバムは全体的にインダストリアルな攻撃的なサウンドとなっています。 

 一曲目の「On Sight」から攻撃的なシンセサウンドが繰り広げられ、しかもいきなり全く違う雰囲気のパートが挿入されたりしています。今までのKanyeにはない路線ですね。

 しかし、かといって聴いていて耳が痛くなるのかというとそうではなくて、音数自体は少なくミニマルに構成されており、アルバムの収録時間も40分とコンパクトに纏まっていて、聴きやすいです。

 四曲目の「New Slaves」はプラック的な音が印象的な曲です。「現代の社会に飼いならされた新たな奴隷」みたいな感じの歌詞が突き刺さります。

 この曲も後半からいきなり曲調が変わって面白いですね。Frank Oceanのボーカルもいいです。

 五曲目の「Hold My Liquor」からインダストリアルでありながら、四曲目までとちょっと雰囲気が変わります。個人的にはここからの曲の流れが好きでして、

 五曲目から九曲目までの曲の雰囲気が統一された感じが好きですね。サンプリング元の曲は全然違うのに、ここまで纏められるのは本当に凄いと思います。

 そして、10曲目の「Bound2」

 最後のさいごにKanyeさんらしいメロウなトラックの曲。ちょっとアルバム全体で見ると浮いてる感がありますが、アルバムの締めとしてはいい感じ。因みに1がないのにどうして2なのかなと思ったんですが、サンプリング元の曲の題名が「Bound」なので、被らないようにしたのかな?

 …………

 Kanyeさんのアルバムの中だと、個人的に一番好きなアルバムですね。

 あまりポップじゃないので聴く人を選ぶかもしれませんが、コンパクトに纏まっているのでオススメです。

 是非、聴いてみてください♪

 個人的に一番好きな曲:New Slaves

 個人的にオススメな曲:New Slaves,Bound2

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