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【ゲーム感想】俺たちに翼はないをプレイ

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ゲーム
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【感想】Fanzaの『Game 遊び放題 プラス』がいいぞという話

 少し前は同人エロゲーをやっていたんですが、最近はまたエロゲ熱が再燃してやっています。いや、別に昔からやっていたというわけではないんですが、ノベルゲームというのに昔から興味があったので、手を出してみた次第です。

 今回プレイしたのは「俺たちに翼はない」です。

 昔に非18禁版をやったことのある記憶はあるんですが、大人になったのでR18版をやってみた次第です。

 とりあえずなるべくネタバレしない範囲で、ぼやかしながら書いていこうと思います。

 

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俺たちに翼はないの感想

あらすじ

―それはきっと何処にでもある、ありふれた物語。

――大都市『柳木原』。
おびただしい数のひとと建物がひしめく、巨大な繁華街。

――季節は冬。
空を見上げれば、そこには無表情な白い空。

ありがちな悩みとありがちじゃない悩みを抱えた若者たち。
彼らが出会う、恋ともろもろ。
それはきっと何処にでもある、ありふれた物語。

Fanza

 

全体的な感想

 あらすじにもあるように、展開されるシナリオ自体は凄くベタというか、なにか特別な出来事がおきるってわけではない感じ。言い方を変えると起伏がそこまであるわけじゃないです。

 ただ、その普遍を形作るテキストやキャラクター同士の掛け合いがひたすらに素晴らしい。
 少し独特ではあるんですが、ハマるとこれが癖になります。プレイしていてずっと笑ってしまいましたね。
 基本的に下ネタ要素が強めなんですが、相手によってギャグの方向性が違うというか、幅広いネタが披露されるので飽きない。

 なので、シナリオの内容的には普通で新しさがなくても、そのコメディ要素が引っ張ってくれるので飽きずにプレイできましたね。まあ、だとしても内容にしては長すぎる気はしますが。

 構造自体もトリッキーでいい感じ。予想自体は難しくないんですが、上手くできてるなと思いました。
 ただ、やはり何処か尻すぼみな感じはやっぱり拭えない。終わり方も簡単に予想はできますし、既視感がある。ただ、エピローグの演出というか種明かしは凄くいい。人を選ぶ気はするけど。個人的には「自分もこの作品の一部だったんだ……!」という感動がありました。その分、「終わらないでくれ~」と名残惜しくなりましたけど。

 上で既に書いていますが、どのキャラも個性があって滅茶苦茶印象に残ります。
 一部、不快を植えつけるキャラもいるんですがそれもまあ個性ということで。

 音楽は普通……だけど、OPは本当に名曲だと思う。ピアノのリフレインが気持ちいい。

 ヒロイン自体もかなり奇想天外な感じなんですが、それでいて萌えもちゃんと押さえているのがいいよね。暴れまわるサブキャラに飲み込まれずに存在感を示してくれていてよかったです。

 因みに私が好きな順番は鳳鳴>渡会明日香>玉泉日和>羽田小鳩という感じですかね。
 以下、ルートごとの感想↓

渡会明日香編

 サバサバ系ヒロイン。こういった系統のヒロインはあまり見たことがない気がする。
 ルートに入ると結構ヒロインしていて、ギャップが結構よかったですね~。
 別ルートの感じも存在感ありまくりだし、面白いしこれはこれでいい。

 シナリオ自体はやっていることは普通。だけど、主人公の抱えている事情も相まって、なんだか途轍もないことをやっているような感じになってる。舞台は学校で、主人公は虐げられてい側で、様々な事情で現実から目を背けていたわけなんですが、それが徐々に変わっていき、世界が輝き始めて現実を見れるようになるのはやはり普遍的ではあるものの、やはり憧憬しちゃうね。

 あと、針生さんに思わず笑っちゃう。いいキャラしてるね本当。

 

玉泉日和

 優等生後輩系ヒロイン。結構、この作品のキャラの中だと王道に一番近いヒロインだと思う。まあ、サブキャラが個性的過ぎるのもあるだろうけど。
 個人的にあまり刺さらないタイプなんですが、チャラチャラした感じの主人公に惹かれてく過程はいいものがありますな。

 シナリオの内容も起伏なく、普通だったら欠伸が出てスキップ連打……になりそうなんだけど、登場人物が全員賑やかすぎて楽しい。一番明るい雰囲気の章で、好きな人も多そう。
 特に店長。下ネタばかりだけど面白いんだよな~。

 

鳳鳴

 ギャグ要素強めな小動物系ヒロイン?
 可愛いというより、ただただ主人公との掛け合いが面白かったです。エロシーンもふざけてて噴き出しました。話してる内容の殆どはくだらないものなんですが、テンポがいいですし、表現の仕方とか言葉の選び方がとにかく面白い。

 内容はまさかの共通ルートをなぞるような感じでびっくり。その後にあの人の話が挿入されるのはちょっと不自然な感じもあったけど、まあ、仕方ないね。ただ、共通ルート部分が微妙に変化しているせいで既読スキップが働かず、周回が面倒でした。

 シナリオはダーティーな感じで面白かったですね。夜を生きる人たちの苦悩や希望等が垣間見えるのもよかったです。あと、コーダインは「これが好きなんだろ?」感が強めなヒロインだったんですが好きですよ、悪いかよ。

 

羽田小鳩

 妹系J〇ヒロイン。物語上大切な存在なんですが、存在感があまりない。
 彼女よりもそれ以外のキャラにシーンを割かれた影響何でしょうが、もっと色々な姿を見たかったなと思ったヒロインでした。

 シナリオは兄弟でそもそもの発端となった過去を乗り越えるというものなんですが、それよりも今までの登場人物オールスターとのドタバタ劇がメインな感じがする。とにかく、この今まで目の前で交わってこなかった人たちとの会話が繰り広げられ、意外な関係性などが見えてきたり、面白い化学反応が起きたりと、読んでいて面白かった。タイトルや節々で提示された言葉の意味を、ただ会話だけで回収するのではなく、その光景で見せつけてくれるのは憎いね。

 まさに大団円という終着。素晴らしかったですね。

 

まとめ

 とにかく素晴らしい作品だと思いました。まさに傑作

 古い作品ですし、絵柄がちょっと……となる人も多そうですが、やって損はない作品だと思いました。とにかく1章を抜けて、テキストのノリがあえばと。もし、やったことがない人がこの記事を見ていれば、是非、プレイしてみてください。

 仮に点数をつけるとしたら98点といった感じ。とにかく、テキストの面白さに心を持っていかれた作品でした。

※画像は公式サイトから引用。

Fanza↓