※当サイトには、商品プロモーション等が含まれている場合があります。

【不思議なコード進行5】ドリーミング -『アンパンマンのマーチ』

スポンサーリンク
オリジナル曲・音楽理論等
この記事は約5分で読めます。
前記事↓

 久し振りのコード進行に関する記事です。新譜を追いかけるのに夢中で全然できていませんでした。

 今回見ていくのはこの曲↓

Youtube

 日本人で知らない人はいないんじゃないかというくらいの有名曲、『アンパンマンのマーチ』です。

 私、よくピアノ演奏動画をよく見るんですが、そのときにたまたま見たアンパンマンのマーチのピアノカバー動画の譜面が不思議な感じだったので今回取り上げた次第です。

 不思議に思ったのはサビの部分なので、サビのコード進行だけ抜き出してみました。因みにキーはA♭です。

 A♭(Ⅰ)→D♭(Ⅳ)→B♭7/D(Ⅱ/Ⅳ♭)→E♭(Ⅴ)

 特徴的なのは三番目のコードですね。B♭m7となるべき所が違うコードになっています。B♭7/Dの構成音は(シ♭,,ファ,ラ♭)であり、レがスケール外の音で、しかもルート音になっています。

 ではこのB♭7/Dはどういう位置づけのコードなのかというと、セカンダリードミナントコードですね。

 すなわち、次のコードであるE♭をトニックコード(Ⅰ)と見たときの(Ⅴ)にあたるコードというわけです。E♭メジャースケールのダイアトニックコードを見て貰えばわかると思います。これによって次のコードへ向かう推進力が強くなるんですね。

 また、レをルート音にすることによって、低音がレ♭→レ→ミ♭と一音ずつ滑らかに音が上がっていくようになっています。技を感じますね~

 この曲はサビの中でこの進行を繰り返しているんですが、繰り返すコード進行の中にマイナーコードが一つもないことってあまりないような気がします。もしかしたら、この曲の明るさはマイナーコードを使わないことによって生み出されているのかもしれません。

 自作曲で使ってみるのもいいかもしれませんね。

次記事→まだ