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『Revolver』-The Beatlesのレビュー及び感想
今回聴いていったのはThe Beatlesの7枚目のアルバム『Revolver』です。
個人的にはこのアルバム辺りからThe Beatlesの音楽に実験性がプラスされていったように思います。このアルバムではサイケデリックロックを大胆に取り入れた楽曲が多くなっています。
サイケデリック・ロック(英: Psychedelic rock)は、1960年代後半に発生し流行したロック音楽の派生ジャンル。主に、LSDなどのドラッグによる幻覚を、ロックとして再現した音楽のことを指す。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%82%B1%E3%83%87%E3%83%AA%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%BB%E3%83%AD%E3%83%83%E3%82%AF
私はLSDとかドラッグ等を使用したことがないので、それらを使ったらどういった感覚を味わえるのかは全然わからないんですが、その感覚を再現しようとした音楽らしいです。
特徴としてはちょっと浮遊感があったり、気だるげな雰囲気があるといった感じなんでしょうか。
三曲目のI`m Only Sleepingは言葉にしにくいんですけど、サイケデリックな印象がある楽曲ですね。ギターの逆再生のような音が入っているからかもしれません。
それがサイケの特徴の一つであるとするなら、ラスト曲が一番わかりやすくサイケデリックな曲なのかもしれません。
色々な音をできる限り詰め込んだといった感じの楽曲。ギターの逆再生もあります。よくこんなことをやろうと思ったなと感心してしまいます。しかし、ミスチルはどうしてこの曲名を持ってきたんでしょうか? 他に合いそうな曲もありそうな気がしますけど。
あとは4曲目のLove You Toですかね。
シタールというインドの楽器が使われているんですが、これがどうも病みつきになるサウンドなんですよね。シタールを取り入れた楽曲の作曲者は大体ジョージハリスンらしいのですが、かなり好みがわかれるところのようです。私は大好物ですね。
7曲目のShe Said She Saidとかは結構リズムが複雑ですね。これもサイケデリックな感じなのかもしれません。頭がこんがらがる感じ。
気だるげなという意味でいったら6曲目のYellow Submarineですかね。
子供向けの曲っぽい雰囲気もあるんですが、色々な音が入っていて若干カオス。あまりこの曲も人気がないっぽいんですが、私は大好きな曲です。
こんな感じでサイケデリック的なエキゾチックなサウンドが展開されているんですよね。これが病みつきになります。
しかし、それでいてしっかりとそれまでのThe Beatlesのサウンドが保たれているのが個人的には一番凄いと思いますね。どの曲も実験性が高いんですが、The Beatlesの楽曲だというのがちゃんとわかるようなポップな感じなのが凄い。
もちろん、これまでと同様に、
この辺りの美しいバロックポップ的な楽曲も収録されていて、本当に隙がないと思います。逆にこういった曲が入ることで統一感がないと思われる方もいるのでしょうが、個人的には気にならないレベルかな。
「The Beatlesのおすすめを教えて」と言われて最初にこのアルバムを教えることはなさそうですが、間違いなく傑作だと思いますね。
是非、聴いてみてください。
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