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【レビュー】「“NO TITLE AS OF 13 FEBRUARY 2024 28,340 DEAD”」- Godspeed You! Black Emperor【感想】

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アルバム感想
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「“NO TITLE AS OF 13 FEBRUARY 2024 28,340 DEAD”」- Godspeed You! Black Emperorのレビュー及び感想

 昔は「!」の位置が今と違ってEmperorの後にあったということを何処かで知ったGodspeed You! Black Emperorの新譜を聴きました。

 久し振りだなと思っていたんですが、前回のアルバムが出たのは約3年前。復活後は意外にもコンスタントに出しているバンドなんですが……最近のアルバムの印象はどうも薄い。

 それが私の印象……だったんですが、本作はかなり良かったですね。どうしても過去作の存在が強烈すぎるんですが、かなり印象付けられるような作品になっていると思います。

 Post Rock特有の退廃的な雰囲気がたまらない。それでも苦手な人がそれなりにいるのは、やはり音が鳴っているけどなにもない時間が結構存在していることにあると思います。

 長い尺に対して楽曲の展開がそこまでないのが特徴だと思っているんですが、それが苦痛だと思う人もそれなりにいるんじゃないかと。

 その点、彼らの名盤「Lift Your Skinny Fists Like Antennas to Heaven」や「‘Allelujah! Don’t Bend! Ascend!」はそれなりに展開があり、強烈に耳に残るようなメロディやリフが沢山詰め込まれているのが、多く聴かれている理由なんだと思います。

 個人的に彼らの作品をそれぞれ聴いてみて、大きく変わったなと思う点というのはあまりなくて、その分、やはり楽曲の良さというのがダイレクトに評価へ影響するような気がします。直近の作品があまり印象に残っていないのは、先に書いた強烈に耳に残るようなメロディやリフが少ないからなんじゃないかと。

 そして、だからこそ本作はいい作品だと思えたんだと思います。キャッチ―で口ずさめるようなメロディやフレーズが沢山聴けるのがやはりいい。

 ギターの轟音と、それを整えるような美しいストリングス。ベースも地味ながらも、時折その存在を主張するような鋭利なラインが飛び出してくる。

 それらが産み出す異国の雰囲気……暗い砂漠を一人で歩いているようなそんな感じ(この表現前にもした気がする)。

 先に挙げた二作ほどの力強さは個人的には感じなかったものの、Godspeed You! Black Emperor新たな名盤が誕生したと思いましたね。

一番好きな楽曲:BABYS IN A THUNDERCLOUD