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【レビュー】『The Worm』- HMLTD 壮大でパワフルなアート・ロック・オペラ【感想】

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アルバム感想
この記事は約6分で読めます。
HMLTDの「The Worm」
アルバム・2023年・9曲

 

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『The Worm』- HMLTDのレビュー及び感想

 今回、聴いたのはHMLTD『The Worm』です。

 どうしてこのアルバムを聴こうと思ったのかというと、この作品が出たのは2023年の4月7日なのですが、その日に出たアルバムで注目しているものがなく、AOTYのNew Releaseを適当に眺めていたときにこのアルバムが目に止まったから、というのが理由です。なので、最初は全く期待なんてしていなかったんですよね。作業の退屈さを紛らわすBGMになれば程度に考えていました。

 しかし、実際に聴いてみて……あまりの壮大でパワフルなサウンドに圧倒されてしまいました。いや、こういう偶然の出会いというのがあるから、音楽を聴くのが止められませんね。

 端的に言えば、最高の作品でしたね。

 と、まずはHMLTDというアーティストがどんな方なのかということからですね。

HMLTDとは、2015年にロンドンで結成されたイングランドのアート・パンク・バンドです。メンバーは、ボーカルのヘンリー・スパイチャルスキー、ギタリストのジェームズ・ドノバンとデュック・ピーターマン、ベーシストのニコ・モーンブラット、ドラマーのアキレアス・サランタリス、キーボーディストのセス・エヴァンスです。

彼らの音楽は、ポストパンク、ニューレイヴ、アートロック、エクスペリメンタルロック、グラムロック などのジャンルに分類されます。彼らはまた、EDMやエクスペリメンタルポップをギター中心のサウンドに融合させることで、前衛的な評価を受けています。

https://en.wikipedia.org/wiki/HMLTD

 アルバムを聴いてみたんですが、かなりカオティックな感じに仕上がっています。 

 一曲目の後のWyrmlandsはジャズ的なプログレッシブロックです。これを聴いたとき、頭をガツンと殴られたような衝撃がありましたね。分厚いコーラスに、美しいピアノ、ストリングス、サックス等の様々な楽器が縦横無尽に動き回り、独特な雰囲気を作り出しているのがいいです。特に怪しげなベースラインがたまりません。

 途中で穏やかで静かなパートが入るのもいい。

 歌い方やコーラスもあいまって、オペラを聴いているような気分になります。それくらい壮大で世界観が感じられますね。

 そして、三曲目のThe End Is Now

 前曲から繋がっているのに、雰囲気がガラッと変わります。それなのに全く違和感がないのが凄いです。聴いていて楽しくなるような感じがいいですね。

 しかし、壮大な曲ばかりというわけではありません。

 4曲目のDaysはピアノを主体としたしっとりとしたバラードソング。アンビエントやエレクトロニカ的な要素も感じられます。女性の優しげなボーカルが入ってくるタイミングもばっちりです。

 六曲目のLiverpool Streetもピアノを主体としているんですが、ストリングスがかなり目立っています。深い所から抜け出していくような開放感のあるサウンドです。

 どの曲も感動的な展開ばかりで、聴いていて圧倒されるばかりですね。

 特にそれを感じるのが八曲目Past Life Sinner‘s Songですね。

 アルバムの中だと一番長い楽曲で7分あるんですが、全然長いと感じませんね。今までの曲の総決算といった感じです。非常に深みのある楽曲だと思います。最後の方はオルガンを主体とした穏やかなサウンドになり、最後の曲であるLay Me Downもまた静かに終わっていきます。

 最初から最後までパワフルに駆け抜けた作品だと思いましたね。

 中世イングランドを舞台にした壮大なコンセプト・アルバムで、巨大なワームに飲み込まれた世界での政治的・心理的な闘いを描いたものらしいです。ちょっとまだ歌詞を読み切れていないのですが、かなり完成度の高い作品だと思いましたね。

 是非、聴いてみてください。