追記:加筆修正。
Kanye West-『Late Registration』の感想及びレビュー
Ye(Kanye West)の2ndアルバムですが、1stと同じく熊のアルバムジャケットが可愛いですね。
前作と同じく21曲収録で、何曲か短いスキットがあるという構成になっているのですが、前作と比べて「メロウな楽曲が増えたかな」と私は聴いていて思いました。
例えば、二曲目の「Heard ‘Em Say」
柔らかなピアノとアコギによるトラックに、Maroon5のAdam Levineのアダルティな声が乗った曲。
なんだか、スライドショーのBGMとかに合いそうな、懐かしさを呼び起こすような音がいいですね。
三曲目の「Touch The Sky」はソウルの名曲「Move On Up」をサンプリングした曲。
ブラスやストリングスが、懐かしい感じですね(その頃まだ産まれてませんが)。
こうやってサンプリング元の曲を聴いてみるのも、意外な発見があって面白いですね。
6曲目の「Drive Slow」はサックスの音と、はねたビートが印象的な曲。
これまた寂しさと大人っぽさが同居した感じで、胸に沁みますね~。
九曲目の「Roses」も地味なんですが、もこもこしたベース音がやっぱり昔っぽい感じ。
重ねられたコーラスがいい味を出してます。
ビートが抜けてるパートの方が多いんですが、全然リズムに乗れちゃいますね。
11曲目の「Addiction」は個人的にこのアルバムの中で一番好きな曲。
ギターのメロディが物憂げで大好きです。
単調かもしれませんが、繰り返されるメロディが逸脱なおかげでずっと聞いてられます。
Yeの声だけだと胃もたれしてしまいそうですが、所々で挿入される別の声がちょうどいい具合に調整してくれてるのもあって、「これ以上はいいや」とはなりにくいですね。
ヒップホップでフィーチャリングや声ネタが多いのは、ラップだとメロディの起伏を作るのが難しくて、音が単調になってしまって聴き手が飽きてしまうのを防ぐためなのかもしれませんね。
もしくは、「俺は色々な奴を呼べるくらいに偉大」とか、「多くのアーティストをフィーチャーできるくらいにたくさんの金を持っている」とかを誇示するためなのかもしれませんが笑
実際はどうなんでしょうね~
…………
Yeがラップしてますし、まさしくヒップホップなアルバムなんですが、コーラスやビートからR&Bやソウルっぽさもかなり感じます。
それがこのアルバムをメロウだと感じさせる要因なのかもしれません。
1stに続いて素晴らしい2ndアルバムだなと思いました。
ただ、個人的に後半の曲はあまり印象に残ってないので、1stの方が総合的には好みって感じです。
では、これにて終わります。
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