作曲するとき、変なコード進行使いたくならない?
ならない(二回目)?
音楽にはもう何百年の歴史があって、その過程の中で心地の良い進行が見つかって、それが現代のヒット曲に使われているわけですが……
あまり使われてないコード進行で滅茶苦茶いい曲作ったろってならない(三回目)?
私はなってしまいがちです。
というわけで、個人的に「変わったコード進行だな~」とか、「この進行なんだか不思議だな」とか思った曲のコード進行をブログに纏めていこうと思います。
要するに、備忘録みたいなものですね。
最初に言っておきますが、私は音楽に関しては素人ですし、耳が特段いいわけでもないので、もしかしたら「そもそもコード進行が違うぞ」とか、「その理論間違ってるぞ」等あるかもしれません。
そのときはすみませんm(__)m
それでは行ってみましょう♪
Radiohead 『Morning Bell』 のコード進行
今回見るコード進行は前半に繰り返されているもので、調べてみると進行はこんな感じ。
Am→AM7→Am→AM7→G→D→G→D
KeyはGメジャー(Eマイナー)っぽいのですが、Eマイナーとして見ていこうと思います(Aドリアンとして見た方がいいかもだけど)。
Eマイナーのダイアトニックコードを元に解釈するとこんな感じ。【Em(Ⅰm),F#dim(Ⅱdim),G(Ⅲ),Am(Ⅳm),Bm(Ⅴm),C(Ⅵ),D(Ⅶ)】
Am(Ⅳm)→AM7(Ⅳ)→Am(Ⅳm)→AM7(Ⅳ)→G(Ⅲ)→D(Ⅶ)→G(Ⅲ)→D(Ⅶ)
赤太字の部分がダイアトニックコードではない、つまり、スケール外の音が含まれているコードですね。
本来ならAm7(ラ、ド、ミ、ソ)の所が、AM7(ラ、ド#、ミ、ソ#)となっており、二音もスケール外の音が入っています。
浮遊感のあるエレピサウンドの正体はこのスケールから外れたコードによるものなんですね~
では、このコードの正体はなんなんでしょうか。
AM7は同主調からの借用和音
同主調とは簡単に言えば主音が同じスケールのことですね。
同主調(どうしゅちょう、英: parallel key/パラレル・キー)とは、同じ主音(第一音)を持つ長調と短調。「同名調(どうめいちょう)」ともいう[2]。調名は「長」、「短」を除けば同じである。長調の場合、短調の場合ともに主調と必ず異なる音は第三音のみである(第六音、第七音も主調と異なるが、和声的短音階や旋律的短音階を考えると決定的ではない)。
Wiki
- ある長調に対して主音が同じ短調。例: ハ長調に対するハ短調。
- ある短調に対して主音が同じ長調。例: イ短調に対するイ長調。
すなわち、Eマイナーの同主調はEメジャーとなります。
主音が同じ似たスケールなので、EマイナーでもEメジャーのコードを使っても、さほど違和感はないわけです。
AM7はEメジャーキーのⅣにあたるコードなので、Eメジャーキーから借用したコードというわけですね。
このⅣm→Ⅳみたいなのは結構使われている印象です。
同じRadioheadの楽曲でも、
有名曲『Creep』では順番こそ違いますが、C(Ⅳ)→Cm(Ⅳm)という流れが採用されていますね。
この進行はやっぱり切ない感じや浮遊感を生み出してくれるので好きです。
というか、これを永遠に繰り返していても問題ないくらい。
ちなみにこれをサブドミナントマイナーと呼んだりするそうですよ。
自分の楽曲にも使っていきたいですね♪
まとめ
サブドミナントマイナーを使っていくと、切ない感じが生み出せるかもしれませんね。