「Atrocity Exhibition」-Danny Brownのレビュー及び感想
全体的にとても狂ったようなサウンドが展開されているんですが、それに加えて聴いていてとてもテンションがぶちあがるようなアルバムだなと思います。
アルバムタイトルがJoy Divisionの楽曲だったり、1曲目がNine Inch Nailsの名盤だったりすることから伺える通り、結構ロック的なアプローチやサンプリングがなされているのも理由の一つなのかもしれませんが、なによりもDanny Brownの止まることを知らないような矢継ぎ早に放たれるラップがやはり凄いです。
特に凄いのが6曲目のain’t it funnyでしょう。
ブラスが前面に出たトラックもさることながら、Danny Brownの勢いあるラップでHip Hopなのに延々と頭が振りたくなるような中毒性のある楽曲です。
この楽曲までの曲もKendrick Lamarが参加している怪しげなキラキラ音が耳に焼きつくReally Doe等、良い楽曲が並んでいるんですが、ain’t it funnyがあまりにも良すぎて助走のように感じられます(それくらい圧倒的)。
さらに、ain’t it funny以降が怒涛の良曲ラッシュなのがその印象をより強固にしているように思います。
7曲目のGolddustのロックなサウンドはダークでありながらクールですし、12曲目のWhen It Rainも病みつきになるような楽曲です。
何処かエクスペリメンタルでありながらも、とても耳に粘っこくへばりつくような曲ばかりで、聴くのが止められなくなるような名盤だと思いましたね。
素晴らしい作品だと思います。
是非、聴いてみてください。
リンク