「Schlagenheim」-black midiの感想及びレビュー
今回はblack midiのアルバム「Schlagenheim」の感想及びレビュー記事を書いていこうと思います。
black midiは昨年「Hellfire」で話題になったときに聴いたんですが、かなり気に入ったんですよね。なので、今回彼らの別のアルバムも聴いてみようと思ったわけです。
で、聴いてみたんですが、先の読めない奇想天外なロックアルバムだなと。
基本的に楽曲はギターとベース、ドラムのオーソドックスなバンドサウンドで構成されているんですが、どんな音が飛び出してくるのか全く予想できないビックリ箱状態。変幻自在の進行はプログレッシブというよりもはやアヴァンギャルド。マスロックっぽさもあるけど、それにジャンル分けしていいのかと思うぐらいの暴れっぷりです。
時折見せてくるギターのアルペジオ等を使った静かなパート、そして突然出てくる荒々しいバンドアンサンブル、ジャズっぽいパートがあったり……聴いていてドキドキしてしまいましたね。
一番カオスなのはbmbmbmでしょうか。上のライブ動画でも楽曲と呼応するみたいに暴れまわっています。その場にいたら滅茶苦茶興奮しただろうな~。
個人的に聴いていて一番暴れているのはドラムかなと。所々で即興的に色々なドラムパターンを挿入しているのでそう思いました。
43分とコンパクトな時間を勢いで駆け抜けるようなアルバムだったように思います。
「Hellfire」と比較してもこちらの方が荒々しいんですが、その分ポップさには欠けるかなという感じ。ただ、アヴァンギャルドな感じが好きな人にはたまらないロックなように思います。個人的には「Hellfire」の方が好みかな~。
是非、聴いてみてください。
一番好きな曲:953