『ÁTTA』-Sigur Rósのレビュー及び感想
今回聴いたのはSigur Rósの新譜である『ÁTTA』です。
十年ぶりの新作ということでかなり期待されていた作品だと思います。
私はSigur Rósの『Ágætis byrjun』という作品が大好きでして、この幻想的な世界をまた味わえるのかと楽しみに待っていました。
虹を焼いているようなアルバムジャケットについては結構色々言われているようなのですが、この記事ではそれについて話さず、楽曲について書いていこうと思います。真意を上手く掴めていない状態で話してもねという感じで。とりあえずは静観しておこうと思います。
追記:ジャケットに関するインタビューの記事が出たようです↓
で、聴いた感想としては「相変わらず何処までも幻想的で美しい作品」といった感じですね。
Sigur Rósはポストロックのイメージですが、今作はロックというよりもモダンクラシカルといった方が正しい感じに仕上がっています。
殆どの時間ドラムレスで進んでいき、ギターの音もあまり聴こえてきません。どの楽曲もオーケストラチックな壮大なストリングスと何処までも響いていくようなボーカルで構成されています。
しかし、壮大といってもあまり分厚いという感じはなくて、まるで包み込んでくれるような優しい感じになっているように思います。なので、聴いているとその美しさにうっとりとしてしまいましたね。
やはり、夜に似合う音楽なんじゃないかと思います。この作品を聴きながら寝るといい夢が見られそうな気がします。
ただ、個人的にはポストロック的なSigur Rósの方が好きだったなという感じです。全編ストリングスが主体となっているせいか、あまり楽曲ごとの特色が見えてこなかったんですよね~。どの曲も似たりよったりな印象になってしまいました。もっと強弱や展開の変化があった方が私は好きですね。
ですが、どの楽曲も綺麗で、この透明な感じは他のアーティストに追随を許さないんじゃないかと思いますね。
是非、聴いてみてください。
個人的に一番好きな曲:Klettur