もうすぐでBon Iver新譜が出るということで、彼のアルバムランキングを作りました。
ボン・イヴェール(Bon Iver、/boʊn iːˈvɛər/)は、アメリカ合衆国のミュージシャン、ジャスティン・ヴァーノン(Justin Vernon)によるインディー・フォーク・バンド。2006年に結成され、現在までに4つのアルバムを発表している。グラミー賞には8回ノミネート、新人賞を含め2回受賞を果たしている。
なお、ボン・イヴェールはバンド名であるが、ジャスティン・ヴァーノンによるソロプロジェクトであるため、ボン・イヴェールをジャスティン・ヴァーノン個人の名前として使用する場合も多い。また、日本語の表記はボン・イヴェールとされているが、実際の英語の発音は「ボニーヴェア」や「ボニヴェァ」に近い。
そこまで一般受けするような音楽性ではないと思うんですが、グラミーにノミネートされたりと、それなりに人気があるんですよね。
個人的にもとても好きなアーティストです。
それでは第5位からです。
個人的なBon Iverアルバム・ランキング
5位:i,i(2019年)
5位は4枚目のアルバムとなる「i,i」です。
段々とフォーク色が薄れ、逆にエレクトロニカ要素が強くなっていったBon Iverですが、本作はフォークっぽさがかろうじて残っている程度。そして楽曲の構成や音の配置などが今まで以上に複雑になっています。
一曲一曲が短めなので聴きにくさは軽減されているんですが、その分ポップさが結構薄れてしまったかなという感じ。今ままでの作品と比較して、美メロが少なめだったのが4位になった理由です。
ですが、作品としてのクオリティはやはり高く、良い作品ではありますね。
一番好きな楽曲:iMi
4位:SABLE, fABLE(2025年)
第4位は5作目の作品であるSABLE, fABLEです。
SABLEパートは1stの頃を想起させるような素朴なフォークサウンドで、季節が一巡して戻ってきた感じがしたんですが、fABLEパートに入ると目の前が開けるような明るくポップな音像が広がっています。
これまでのBon Iverにはあまり見られなかったソウルフルなサウンドが中心となっているんですが、今までの作品と地続きにあるような要素もしっかり感じられる。
彼の進化っぷりを味わえる名盤だと思います。
ですが、フォーク要素がさらに後退して、「いい曲ばかりだけど、滅茶苦茶好きという一曲がないな~」といった感じだったのでこの位置となりました。
一番好きな楽曲:Everything Is Peaceful Love
3位:Bon Iver, Bon Iver(2011年)
第3位はPitchforkの年間ベストにも選ばれた2ndアルバムです。
多くの人が彼の1位にあげそうな作品ですが、私の場合はこの位置。本当に層が分厚いアーティストだと思いますね。
生音を基調とした雄大ながらも、優しさと柔らかさのあるフォークサウンドが沁みる素晴らしい作品です。特に冒頭の三曲が名曲で、ここだけでも聴く価値のある名盤だと思います。
サックスといった管楽器やツインドラムがいい仕事をしていて、異国の田舎で静かに奏でられているような雰囲気がたまらないです。
一番好きな楽曲:Perth
2位:For Emma, Forever Ago(2007年)
第2位は1stアルバム。
Bon Iverの作品の中で最もシンプルで、素朴な作品です。どの楽曲も殆どアコギ一本と言っても差し支えないような感じなんですが、不思議な響きのコーラス等、何処か神秘的な雰囲気があるのがたまらないです。
特に二曲目のLump Sumは涙が流れそうになるほどの名曲で、繰り返されるアコギのリズミカルなバッキングと、遠くから響いてくるような幾重にも重なるボーカルが素晴らしい。
派手さはないものの、ずっと聴き続けたくなるような名盤です。
一番好きな楽曲:Lump Sum
1位:22, A Million(2016年)
1位は3rdアルバムの22, A Millionです。
「良い作品だけど1位にはしないな……」という方が多いんじゃないでしょうか。同じようなことを私も考えていたんですが、聴き直す度にどんどん自分の中で評価があがっていき、結果1位となりました。スルメアルバムですね。
前作と比べてかなりエレクトロニカ要素が強くなり、サンプリングなども駆使したりしているんですが、聴いてみると意外とフォーク要素が残っていて、その調和っぷりが素晴らしい。
とっつきにくさはあるんですが、聴いてみるとすっと入ってきます。刺激的かつ、うっとりするような美音のある名盤だと思いますね。
一番好きな楽曲:33 “GOD”
まとめ
どの作品も名盤ですが、新譜はどうなるのでしょうか。とても楽しみです。
5位:i,i(2019年)
4位:SABLE, fABLE(2025年)
3位:Bon Iver, Bon Iver(2011年)
2位:For Emma, Forever Ago(2007年)
1位:22, A Million(2016年)