色々と話題になっていた薬屋のひとりごとの1巻(漫画版じゃなく原作)の方を読みました。
数年前から滅茶苦茶広告で見かけたので名前だけは知っていたんですが、まさか自分が読むことになるとは思わなかったです。
どういう心理なのかはわかりませんが、あまりにも過度に広告されているのを見ると逆に見たくなくなることってありません……ない?
そんな感じで自分とは無縁だと思っていた作品だったんですが、アニメ化するという話を聞き、なろうで一応全部読めるということで「小説家になろう」で読了。
これが意外と面白くて最新話まで読んでしまい、小説版では色々と加筆されていることで今回買って読んでみた次第です。
で、読んでみたんですが……1巻は内容自体はなろう版とあまり変わらないので、なろう版と変わらず面白いです。
文章自体がなにかの歴史書みたいというか、事象を淡々と書き記していくような感じで、軽い感じで読めるのは結構いい。
中弛みが少ないですし、かといって中身がないわけではなく、一話一話がショートショート的に完結しているので読み応えがありますね。それでいて全てが一つに繋がっていくのも面白い。
猫猫と壬氏の掛け合いや、個性豊かなキャラたちも読んでいて面白い……読み終わった後にPixivでSSを読み漁ってしまうくらいには面白い()
私は普段、二次創作は見ないんですけど、この作品は見てしまいましたな~。
最後の終わり方も二人らしさがあるというか、微笑ましい感じがしていいですね。
加筆された部分(多分、猫猫が一回実家に戻って色々やる部分とか。なろう版にはなかったと思う)も、世界観を補強する上で重要な役割を果たしてくれていると思いました。
総じて、やはり人気の出る作品は違うなと思いましたね~。自分も文章を書いたりするんですが、ここまで一巻分の物語の中に面白い話を立て続けに詰め込めるのは凄いなと思います。
ただ、淡々とした文章も相まって、物語自体になにか滅茶苦茶盛り上がるようなパートがないのは消化不良感がありますね。
ですが、やはり面白い作品だと思いました。
ラノベ版、なろう版、そして漫画が二種類と多くのバージョンがある作品ですし、その中だと中々ラノベ版には手が伸びにくそうではあるんですが、読んで損はないと思いますね。漫画版だと省かれているエピソードもあるっぽいですし。