「Yoshimi Battles the Pink Robots」- The Flaming Lipsのレビュー及び感想
時折、洋楽を聴いていて日本の要素を見つけると嬉しくなるときありませんか?
普段、英語なんて全然聴き取れないのに、突然出てきた「TOKYO」等の単語に「お~」となってしまいます。
私はスポーツを応援するときは全然国とか気にしないタイプなんですが、音楽に関しては何故か別。本当になんでしょうね。
今回聴いた「Yoshimi Battles the Pink Robots」もアルバム名によしみという明らかな日本人の名前っぽい単語があって、少しニヤリとしてしまいましたね。
ちょっと日本語っぽい言葉も聞こえてくるのもいい。全体的にサイケデリックで、現代からは少し離れた未来……しかも、退廃的な未来を想起させるようなサウンドがたまらない。
特に上のOne More Robot / Sympathy 3000-21なんか最高。普通なら中央に位置することの多いベースが右に寄っているのが非常にサイケ。浮遊感を上手く生み出していて、何回でも聴いてしまいます。
全体的に少しチープな風味のあるシンセがこれまた楽曲たちにあってるんですよね~。
何処かヘンテコなサウンドも交えながら、しっかりと爽やかなポップに昇華させているのが凄いですね。
アコースティックギターのような生音も加工されているおかげか、全く古びた感じがしないのも面白い。
エレクトロでサイケなサウンドがたまらない名盤だと思います。
しかし、ここまで書いておいてなんですが、タイトルの意味がよくわからないですね――よしみはピンクロボットと戦うって。なにか元ネタがあるんでしょうか。
日本語バージョンなるものが存在するらしいんですがこれは……少し笑ってしまいましたね。
とにかく、名盤と呼べる作品だと思いますね。
一番好きな楽曲:One More Robot / Sympathy 3000-21