「Javelin」-Sufjan Stevensのレビュー及び感想
個人的に物凄く楽しみにしていたSufjan Stevensの新譜が出たので早速聴いたんですけど、期待を容易に超える傑作だと思いましたね。
いつもの彼らしいアコギが目立つFolk作品なんですが、聴いているとふと過去作が脳裏に浮かんできます。
ストリングスや合唱、ハモリといった豪華な部分は「Illinois」を思い出すし、静かなアコギのアルペジオが紡がれるパートなんかは「Carrie & Lowell」を感じられます。
また、エレクトロニカな電子音も混ざったArtな部分も結構前面に出ていて「The Age of Adz」を少し抑えたような感じもありますね。
そんな感じで過去作の延長線上にあるように聴こえるんですが、その全てと全く同じというわけではなくて、ちゃんと今まで彼の作品にはなかった形の素晴らしいFolkだと思いました。
儚さというよりも明るさの方が前面に出ていて、祭りというかパレードというか、はたまた舞踏会のような賑やかさがFolkにちゃんと馴染んでいるのもかなりいいです。
どの楽曲も素晴らしく、聴いていて感動できるような作品だと思いましたね。
個人的には「The Age of Adz」よりは圧倒的に「Javelin」の方が好きなんですけど、「Illinois」と「Carrie & Lowell」と比べると本当に僅かにこの二作の方が好きかなという感じ。
ギラン・バレー症候群で療養中みたいですが、治癒して欲しいですね。
是非、聴いてみてください。
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