Radiohead-『The Bends』のレビュー及び感想
このアルバムは前作である『Pablo Honey』を正当に進化させたような作品で、「ギターロックの完成形」とまで形容されたりしているとかしてないとか。
中には「Radioheadは2ndアルバムまでのバンド」とまで言う人もいるそうです。
そんな言葉も理解できるくらいに、本作は爽やかで胸を打つようなロックサウンドが聴けるアルバムだと思います。
まずは1曲ずつの感想を書いていきます。
全曲感想
①Planet Telex
トレモロがかかったような音が印象的なロック。トム・ヨークの歌い方もロック。
②The Bends
アルバムの題名と同名に恥じない、真っすぐなロックソング。
③High and Dry
アコースティックギターの音色が美しいバラード。後半のエレキギターの盛り上がりがいい。
④Fake Plastic Trees
前曲のようにアコギを基調としたロックバラード。裏声が儚い感じを醸し出していて素晴らしい。あと、タイトルの「偽物のプラスチックの木」というのがなんかエモい。プラスチックの時点で偽物なのにね。
➄Bones
アルバムの中で一番短い曲。個人的にあまり印象に残っていない曲。サビのメロディが何処かひねくれている感じ。
⑥[Nice Dream]
これまたアコギを主体とした曲。ストリングスによる装飾が夢心地でいい感じ。どうしてタイトルが[]で囲まれているんだろうか(´・ω・`)。ラスサビの『Nice Dream~』に対して合いの手のように差し込まれる低音コーラスが好き。
⑦Just
Nirvanaの「Smells Like Teen Spirits」から影響を受けたとか受けていないとかという曲。Creepを思い出させるような轟音ギターと、静と動のコントラストが好き。
⓼My Iron Lung
変わった音のギターによる不思議なフレーズが病みつきになる。いきなり激しいギターリフが繰り出されるのが癖になる。
⑨Bullet Proof … I Wish I Was
聴き直して一番評価が変わった曲。こんなにアコギが切ない曲だったっけ……? エレキギターのアルペジオも美しい。
⑩Black Star
個人的に「Pablo Honey」に入っていてもおかしくないなと思う曲。アルバムの中だと影が薄い感じ。
⑪Sulk
うーん、この曲もあまり印象に残ってないな~。イントロ部分は不思議な感じで好き。
⑫Street Spirit (Fade Out)
アコギとエレキのアルペジオが心地いい曲。どうしてかこの曲を聴くと、X Japanを思い出す。どうしてなんだろうね。Fade Outってあるけど、曲自体はフェードアウトしない。
まとめ
聴いていて目がうっとりするような美しい曲ばかりの前半は特に素晴らしいです。
けれど、後半の曲は個人的にあまり好きじゃないですね~。
ロックと聴くと乱暴なイメージを抱く人は一定数いると思うんですが、このアルバムを聴けば美しい曲もあるんだなと認識が変わりそうだなと思います。
とにかく、ギターロックが好きという人は必ず聴いておくべき名盤だと思いますね。
是非、聴いてみてください。
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おまけ
最近はアルバム通して聴く人は少なくなっているらしいですね。
ショート動画や切り抜きの需要が高いということで、自分の好きな曲だけを聴くという人の方が多いそうです。
というわけで、アルバムの中で個人的に特に素晴らしいと思った曲を三曲ほど置いておきます。
③High and Dry
④Fake Plastic Trees
⑦Just