
【レビュー】「Stardust」- Danny Brown【感想】
Danny Brownの新譜を聴きました。
先行で出ていたトラックリストを見た瞬間、少しニやけてしまいました。
QuadecaやJane Removerといった、今までコラボしてきた面々が並んでたのでね。
先行曲も勢いのあるCharli xcxをはじめとするBubblegum Bassといったエレクトロダンスミュージックを大胆に取り入れたような感じで、とても楽しみに待っていました。
で、今回の新譜を聴いてみたわけなんですが、「最初から最後までノれるサウンドで最高!」といった感じでした。
先行曲から受けた印象通り、全体的にダンスミュージック要素強めなトラックが多くて、聴いていて勝手に体が動いてしまうようなノレル楽曲が揃っています。
そもそもDanny Brownのラップが滅茶苦茶あうんですよね、こういうのに。
彼特有の矢継ぎ早に繰り出される疾走感のあるフロウが、病みつきになるほどにマッチしています。
どの楽曲もクラブで掛かっていそうではあるのですが、意外とバラエティに富んでいます。
ハウスだったり、ドラムンベースだったり、ダンスミュージックという枠組みの中でも幅広く楽曲を添加してくれていて、最後まで聴いていて飽きなかったですね。
この情報量の多さが逆に心地よい。
ちょっと楽曲ごとにクオリティにばらつきがあるような感じは否めませんが、勢いのまま駆け抜けた作品だと思いました。
あと、Quadeca曲が生音が入る影響かアルバムの中で浮いている感じはある……いい曲ではあるけれども。Jane Removerも影が薄かったな。
個人的に滅茶苦茶存在感があったなと思ったのがunderscoresでしょうか。またアルバム聴いてみようかな。
十分に良盤なんですが、不運だったのはROSALÍAの新譜と被ったことでしょうか……あっちは本当に混沌とした凄まじいサウンドだったので、少し衝撃が薄まってしまったかもしれません。
一番好きな楽曲:Copycats
