今回はジャケットが印象的なこのアルバムを聴いていこうと思います。手や腰から生えている棘が目を惹きつけますね。
アルバム名は『Heavy Heavy』で、アーティスト名はYoung Fathersです。
全然知らない方だったのですが、調べてみると↓
Young Fathersはエディンバラを拠点に活動するスコットランドのバンドである。
2008年に3人のメンバーによって結成され、10代からナイトクラブでの演奏を始めた。
2012年にはLAを拠点とするレーベルと契約し、ミックステープをリリース。これはスコットランド・アルバム・オブ・ザ・イヤーに輝く。
2014年にはデビュー・アルバム『Dead』をリリースし、批評家の注目を集め、マーキュリー賞を受賞。
Young Fathersはこれまでに3枚のスタジオ・アルバムをリリースしており、楽曲は「T2 Trainspotting」や「FIFA 19」「FIFA 23」など多様なサウンドトラックにフィーチャーされている。
Young Fathers、『Heavy Heavy』で繰り出す“不屈の信念”とは?
だそうですね。
マーキュリー賞を受賞とあるので、結構凄腕のアーティストなんだと思います。期待大です。
では聴いていきましょう♪
全曲感想
※赤太字が一番好きな曲、赤字が好きな曲。
①Rice
結構快活な感じの曲で始まる。民族音楽的な雰囲気が楽しげでいいですね。仄かにシューゲイザーを想起させるようなギター?の音もいい。
②I Saw
ずっと繰り返される太いベースラインが癖になりますね。「うー」という声が何処か神秘的に響いてます。後半に入るちょっとサイケなシンセ音がいい。少し影を感じるような明るさが独特でいいですね。
③Drum
曲名に反して、ビート感はあまりない。この曲もまたずっとベースとリズムが一定で、それに乗っかている音がどんどん変わっていく感じ。私は聴いていてTalking Headsを思い出しました。あれからFunk成分を完全に抜いて、別のものを混ぜた感じ。
④Tell Somebody
壮大な分厚いシンセ音と、割れるような音のドラムがいいです。
⑤Geronimo
これまたビート感が薄い曲。段々と様々な声が重なっていくのがいいですね。癖になります。けど、完全に盛り上がる所まではいかない感じ。
⑥Shoot Me Down
5曲目の雰囲気をそのまま引き継いだような雰囲気の曲。なんとなくソウルっぽさも感じる曲ですね。この曲は結構最後に盛り上がって大団円みたいな感じで終わっていく。
⑦Ululation
民族音楽っぽい雰囲気の曲。メロディが祭りとかで流れても違和感がないような感じ。終始女性の歌というか声が流れているんですが、それが結構面白い。
⑧Sink Or Swim
ピコピコしたシンセ音も入り、クラップの音も沢山ある、アップテンポな曲。なんだかヘンテコな感じの曲。明るいとも暗いとも言い難い不思議な雰囲気が癖になりますね。
⑨Holy Moly
またどんどん声が重なっていく感じ。後半の単音ピアノがいいですね。こういう曲を大勢で歌うと楽しいんだろうなと思います。
⑩Be Your Lady
最後の曲なんですが個人的にはあまり印象には残らない……と思ったら最後の畳みかけがいいですね。
総評
個人的には聴いていて、楽しくなる直前まで盛り上がるという感じの曲が多いと感じました。何処か影を帯びているような感じで、明るいとも暗いとも言えない独特の雰囲気が癖になるアルバムだと思います。
10曲32分とコンパクトなのもいいですね。聴きやすいアルバムだと思います。
是非、聴いてみてください。
※因みに私はAmazon Music Unlimitedで聴いてます。おすすめです。