「LIFE」- 小沢健二のレビュー及び感想
Xで開催された邦楽ランキングで一位に輝いたということで、小沢健二の「LIFE」を聴きました。
ランキングの結果に対して色々言う方は多いですが、個人的には「まあ、アンケート式のアルバムだからね~、そこまで深く考えんとこ」といった感じです。「へえ、こんな感じになったんだ~」と軽い気持ちで眺めるのがいいのかなと。
このランキングによって新たな名盤に出会う人もそれなりに多いでしょうしね(現に私もオザケンに手を出してみるかという気持ちになりました)。不正があったら文句言いまくりますが、そういったことはなさそうですし。
こういった集計によるランキングは投票した個々の票を見るのが一番いいと思います。自分と一位にした作品が同じ人は趣味嗜好が似ていることが多いはずなので、そこから新たな出会いがあるはず……
で、実際に聴いてみた感想ですがいい作品だけど地味だな~という感じ。派手さがないといった方が近いかもしれません。
全体的にポップなロックという感じで、そこに加えられるR&B、ソウル的なブラスやストリングスがいい。
ボーカルはそこまで好きな感じではないんですが、癖になりますね。
特に私でも知っている今夜はブギーバックのサビはメロディだけでなく歌い方も相まって滅茶苦茶印象に残ります。ファンキーな感じに合わなそうで合うねっとりとした感じが耳を離れません。
通して聴いてみてガツンとくるものはないんですが、メロディがやはり強力。そのせいか、どの楽曲も一聴しただけで記憶に残りますね……曲名が変わった感じなせいもあるかもしれませんけど。ドアをノックするのは誰だのサビ部分は一回聴いただけで口ずさめちゃいますね~。
こういった作品が一位を獲得するのは個人的には意外でしたね。もっと難解というか、複雑な作品がなるのかと(前回は「空洞です」だったしね)。聴きやすく、親しみやすい作品だと思いましたね。いい作品でした。
一番好きな楽曲:今夜はブギーバック