『Being Funny in a Foreign Language』- The 1975のレビュー及び感想
色々な意味で不安定なバンド(というよりもボーカル)な印象のThe 1975の現時点での最新作。
Xを眺めていると、なんだか色々やらかしながらもまだまだ人気があるっぽいですね~。
The 1975に関しては結構わかりやすいポップソングが多い印象で、Xの音楽リスナーからの評判がいいのはなんだか不思議。色々なジャンルや音楽性を横断しているような感じがいいのかもしれません。
そんな彼らの作品の中で個人的に一番お気に入りなのがこの『Being Funny in a Foreign Language』ですね。
理由は単純明快で彼らの作品の中で一番綺麗に纏まっているからですね。彼らの作品は基本的に長いというか、詰め込みすぎな感じがして……
ただ、短いだけが理由じゃなくて、彼らの作品の中でも至極のポップソングが揃っていると思うからです。
1曲目のThe 1975でLCD SoudsystemのAll My Friendsのピアノリフが聴こえてきたときは思わず吹き出してしまいました。ボーカルのお気に入り曲だということを知っていたせいで余計に。
今までのThe 1975という楽曲と趣が違う感じでしたが名曲ですね。
そして少しDisco風味のあるHappiness、
ちょっとIndieっぽさのあるバロックなPart Of The Bandに加え、
こってこてなポップロックなI’m In Love With Youなど、ちょっと柔らかでポップな楽曲が並んでいます。
MVやジャケットもそうなんですが、個人的にモノクロな色を想起させるようなサウンドが多くて好きなんですよね~。少し昔っぽい雰囲気がたまらないです。
ピアノやサックスの質感がどれもよくて、心地いいのも好きです。About Youのようなシューゲイザーっぽい楽曲もあって、ポップでありながらも色々なジャンルを横断しているのも彼ららしいなと思ったり。
これからの彼らがどうなっていくかはわからないんですが、次の作品がとても楽しみです……次もこれくらいのボリュームが個人的に嬉しいかな~。
一番好きな楽曲:Oh Caroline