というわけで、今回も簡単な感想を書いていこうと思います。
今回は2010年~2019年です。
- Pitchforkの歴代の年ベストアルバムを聴いていく
- 2010年:「My Beautiful Dark Twisted Fantasy」- Kanye West
- 2011年:「Bon Iver, Bon Iver」- Bon Iver
- 2012年:「good kid, m.A.A.d city」- Kendrick Lamar
- 2013年:「Modern Vampires of the City」- Vampire Weekend
- 2014年:「Run the Jewels 2」- Run the Jewels
- 2015年:「To Pimp a Butterfly」- Kendrick Lamar
- 2016年:「A Seat at the Table」- Solange
- 2017年:「DAMN.」- Kendrick Lamar
- 2018年:「Be the Cowboy」- Mitski
- 2019年:「Norman Fucking Rockwell!」- Lana Del Rey
- まとめ
Pitchforkの歴代の年ベストアルバムを聴いていく
2010年:「My Beautiful Dark Twisted Fantasy」- Kanye West
2010年のベストは久しぶりの10点満点となった「My Beautiful Dark Twisted Fantasy」です。
多彩なトラックはポップでありながらも実験性を両立させたような感じで、隙がないともいえるHip Hopアルバムだと思います。
多くの客演ラッパーによるマイクリレーは鳥肌が立つほどにカッコいいです。
これから先もずっと語り継がれるクラシックなんじゃないかと思いますね。
2011年:「Bon Iver, Bon Iver」- Bon Iver
2011年のベストはBon Iverのアルバム。
前作のアコギ一本を中心とした楽曲に、サックスやギター等様々な楽器を加えることで産まれる、雄大ながらも柔らかなサウンドが心地よいIndie Rock。
ここからBon Iverはどんどん電子音等が足されて複雑になっていくわけですが、個人的にはこのアルバムくらいの塩梅が一番好きですね。
ただただうっとりとしてしまうような名盤だと思います。
2012年:「good kid, m.A.A.d city」- Kendrick Lamar
2012年は今やレジェンドとなったKendrick Lamarの出世作とも呼べる作品。
Kendrick Lamarの自伝的なコンセプトアルバムで、重厚なビートに乗るラップが緊張感を孕みながらもとてもクール。
10曲目のSing About~は本当に名曲。
個人的に楽曲ごとにばらつきがあるとは感じるんですが、とてつもないパワーを秘めていると感じる名盤ですね~。
2013年:「Modern Vampires of the City」- Vampire Weekend
2013年はVampire Weekendの作品。
それまでの彼らの作品はアップテンポでバロック的な楽曲が多かったような気がするんですが、この作品はタイトルにもあるようにモダンな感じのIndie Rock。
なんとなく聴いていて色だったり、風景が思い浮かぶような楽曲は名曲だと思ってます。そうさせるような楽曲がどんな楽曲なのかは全然説明できないんですけどね~。
Vampire Weekendの作品を選べと言われたら私はこの作品を選ぶと思いますし、名盤だと思いますね。
2014年:「Run the Jewels 2」- Run the Jewels
2014年はRun the Jewelsの2枚目の作品。
徹頭徹尾ハードなヒップホップが展開されていて、何処か暑苦しさも感じられます。
実験的な要素を出しつつも、聴いていると真っすぐダイレクトにこちらに届いてくるような感じがかっこいいです。
ここまで力強いHip Hopも中々ないんじゃないかと思いましたね~。
2015年:「To Pimp a Butterfly」- Kendrick Lamar
2015年は大名盤なKendrick Lamarの作品。
2015年どころか歴史上のアルバムのトップに君臨するレベルにまで評価されていて、BLMなどをコンセプトとした作品となってます。
ファンクやジャズを取り入れた楽曲たちが滅茶苦茶魅力的で、アルバムとしての完成度が凄まじいです。
多分、私はまだこの作品を咀嚼しきってないとは思うんですが、名盤だと思いますね。
2016年:「A Seat at the Table」- Solange
2016年のベストはSolangeの作品。
この年はBeyonceの「Lemonade」の評価がかなり高かったんですが、Pitchforkがベストに置いたのは彼女の妹であるSolangeの作品というのがなんかいいですね~。
収録曲21曲のうち10曲ほどを占める、短なインタールード的な楽曲たちが曲間を上手く繋ぎ合わせながらも、全体的な纏まりも素晴らしい完成度が高いアルバム。
メロウなネオソウルソングは目新しさはそこまでないかもしれませんが、とても心地よいですね。
2017年:「DAMN.」- Kendrick Lamar
2017年のベストはこれまたKendrick Lamar。
彼は三連続でPitchforkのベストに選ばれたってことになりますね~、高水準な作品を連続して作れるのは本当に凄いです。
前作のコンセプト性は若干抜け、Trap的な楽曲が多い印象のアルバムなんですが、私的にハマったのが2曲目のDNA.くらいで、アルバムとして見るとあまり好きじゃないんですよね。
ただ、Humbleの人気曲が収録されていて、人気度でいったらこのアルバムが一番高いのかなと思ったり。
2018年:「Be the Cowboy」- Mitski
2018年のベストはMitskiです。
名前から察する方も多いと思うんですが、日系アメリカ人で、日本にゆかりのある方。ですが、(多分)日本での知名度は殆どないんじゃないでしょうか。
1曲が2分程度で、アルバムも30分程度とコンパクトに纏まったシンセをあしらったRockなんですが、個人的にあまりハマれていない作品。
ただ、かなり聴きやすい作品だとは思いますね~。
2019年:「Norman Fucking Rockwell!」- Lana Del Rey
グラミーでBillie Eilishが無双した2019年のベストはLana Del Reyです。
何処か郷愁を感じさせるような、ピアノとストリングスを主体に紡がれるソフトでアートな楽曲が揃っていますね。
個人的に好きなのはカバー曲なんですが、4曲目のDoin’ Timeですね。
なにより、Lana Del Reyの儚さを感じさせるような歌声が沁みます。
まとめ
2010年~2019年と2010年代の作品を見ていきました。
全体的なまとめは次の記事になるかな~。
次の2020年代の記事は2023年のベストがPitchforkから出てから書くかもしれません。
それでは~