「Bone Machine」-Tom Waitsのレビュー及び感想
聴いていてなんというか、恰幅のいい口元に髭を蓄えたような作業着を着た男性がアコースティックギターをかき鳴らしているような感じの音楽という印象――要するに滅茶苦茶泥臭い感じの音楽だなと思いました。
唸るようなしゃがれた低音ボーカルに、食器?を叩いたような打楽器音が耳から離れませんね。なんというか、野性的な感じもして、それでいて何処か呪術的な感じもして、聴いていて病みつきになってしまいます。
今まで聴いたことのないブルージーなロックソングが多いんですが、だからといってブルースロックが好きな人がこのアルバムを聴いて好きになれるかというと結構微妙なライン。それくらい唯一無二というか、他に聴いたことのない音像が広がっています。
しかし、それでいてちゃんとメロウな楽曲もあったりするのがバランスがいい。2曲目Dirt in the Groundなんかはしっとりとしたピアノが耳に残る美しい楽曲ですね。
仮に楽曲があわなくても、この独自の狂気的な世界にはまっちゃう人もいるんじゃないかなと思いますね。
仮に点数をつけるとしたら82点/100点でしょうか。いい作品だと思います。
是非、聴いてみてください。
一番好きな楽曲:Dirt in the Ground
リンク