「The Lamb as Effigy」-Sprainのレビュー及び感想
私はPost Rockというジャンルの音楽が好きでよく聴いているのですが、正直な所、このジャンルが一体どのような音楽性のジャンルなのかを説明することは私にはできません。一応、定義的なものを調べてはみたんですけど、よくわからなくて。
なので、「なんかあのバンドっぽいからPost Rockだな!」という具合に、曖昧な基準で判断しちゃっています
そんなガバガバな判断基準でこの「The Lamb as Effigy」を聴くと、「Swansっぽいな!」という感じで、Post Rockだとこのアルバムを私は判断しました。
Swansに比べるとあの執拗な繰り返しとかはあまりなく、結構柔軟に楽曲が展開されていきます。なんですが、アルバムが1時間30分だったり、1曲が20分あったりと、やはり似た雰囲気を感じてしまいますね。
ギターのノイズがそこらで鳴っていて、Noise Rockが好きな人にもたまらない作品になっていると思います。
なんですが、ノイズといっても結構キンキンとした高音系のノイズが多くて、その辺りは人を選ぶような気がします。私はじゃりじゃりとした蠢くような低音のノイズの方が好きなので、あまりあわなかったです。
なんですが、やはりダイナミックでロックな楽曲には思わず聴き惚れてしまいましたね。聴いていて「やべ~」としか言えなくなるような、そんな感じです。
特に4曲目のMargin For Errorはとても素晴らしいと思いました。これまた20分にも及ぶ長尺曲なんですが、ずっと鳴り続けるドローン的なギターのノイジーな音の波がこれまた聴いていて心地よくてですね、作業の手が思わず止まって陶酔感に浸ってしまいました。
是非、聴いてみてください。
……因みに皆さんは細かく音楽のジャンルを分類することに対してどう思っていますでしょうか? 私は「別にそんな細かくわけんでも大雑把でええやろ」みたいな感じの立場です。「それはこのジャンルじゃない」とか、「この音楽はこっちのジャンルの歴史から語るべきだ」とか、「これはロックじゃない」みたいな感じで論争になることが多いような気がして、あまりにも細かすぎるジャンル分けに関しては辟易してしまう部分があります……とは言っても、細かい方がやっぱり自分が求めている音楽を探しやすくなるような気がするので、難しいな思ったり。
一番好きな楽曲:Margin For Error