「Mount Eerie」-The Microphonesのレビュー及び感想
今回聴いていったのはThe Microphonesさんの「Mount Eerie」というアルバムです。
The Microphonesさんのアルバムは一昨日にレビューしましたし、昨日もJoni Mitchellの「Blue」をレビューしたのでフォーク系のアルバムが続いてしまってますがすみません。
最近、フォークを聴きたい耳になっているんですよね~。時折、こうした特定のジャンルばかり聴きたくなるときがあります。皆さんもそういったことはありませんかね?
で、「Mount Eerie」の感想なんですが、これがかなり癖のある作品になっています。
一応、五曲収録されているんですが、全曲繋がっているので実質一曲みたいなものです。その中でも特に一曲目の1.The Sunがかなり強烈です。
雨が降っているような薄いノイズから始まり、心臓の鼓動のような音、右から左へ、左から右へと移動していくドラム、Lofiなサウンド……儀式めいたサウンドが長い間奏でられます。これがかなり素晴らしいです。
まるで、雨乞いの儀式をしているような……そんな感じがします。ただ、なにか大きなものが襲い掛かってくるような感じもあって、歌詞を簡単に訳すと「黒船がくる」みたいな歌詞があるので、どちらかというと後者のイメージの方があってるのかもしれません。
最後の方では雨が降り出したようなノイズが入り……色々なイメージを想起させてくれるような作品です。まだ歌詞が読み込めてないんですが、そこを見ていくとまた別の景色が見れるかもしれません。
Lofiなアコギや男女のコーラス、呟くようなボーカルもあいまって、独特な雰囲気で進んでいきます。ベースはほぼノイズみたいになってますし、ドラムのサウンドも割れてるんじゃないかという感じで、音質はいいわけではないんですが、この音の質感がたまらないんですよね~。
かなりとっつきにくい作品ですが、全編通して胸が躍る素晴らしい作品です。
文句なしの名盤だと思っています。
是非、聴いてみてください。