『Filth』-Swansのレビュー及び感想
今回聴いていったのはSwansの1stアルバムである『Filth』です。
このブログでは今回を含めて既に三枚のSwansのアルバムをレビューしているんですが、それは今月中に新譜が発表されるからですね~。どうやら音源がリークされているみたいで、既に聴いている人もいるようなのですが、発表日まで楽しみに待っています。
新譜も2時間ということで、一枚のアルバムの収録時間がとても長いことで有名なSwansですが、一番最初のアルバムである『Filth』は36分ちょっととかなりコンパクトに纏まっています。
しかし、だからといって聴きやすいかというとそうじゃないんですよね~。
嵐が吹き荒れるような、ノイジーなサウンドで埋め尽くされるような楽曲が多い印象です。フォーマット的には普通のロックなのですが、インダストリアルチックなサウンドによって攻撃的に聴こえますね。
口ずさめるようなメロディらしきものも殆どなく、かなり聴き手を選ぶ音楽となっています。溢れんばかりの破壊衝動を音楽に反映した、そんな感じの音楽のような気がしました。
私は最近のSwansの音楽は好きなんですけど、このアルバムはあまり好きになれませんでしたね。どんどん成熟して、破壊衝動みたいなものを上手くコントロールできるようになったんでしょうか。この1stアルバムを聴くと、今は多少の衝動は残しながらも、実験的で進化した音楽を聴かせてくれているような気がします。
私には合いませんでしたが、ノイジーでインダストリアルな作品がたまらない人ははまる作品なんじゃないかと思います。
是非、聴いてみてください。
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