『Wave Notation 1: Music for Nine Post Cards』-吉村弘のレビュー及び感想
今回聴いていったのは吉村弘さんの『Wave Notation 1: Music for Nine Post Cards』です。
国内外問わず評価の高いアンビエント作品だと思っています。私はアンビエントは得意なジャンルではなく、あまり聴くことはないんですが、たまたま聴きたいなと思ったので今回は聴いてみた次第です。
で、聴いてみた感想なんですが、現実を忘れさせるような、優しい作品だなと思いましたね。
楽曲の構成はどれもとてもシンプル。ぼんやりとした薄いシンセサウンド?と単音の優しいメロディだけといった感じの曲が多いです。
無駄を削ぎ落したような音数の少ない楽曲は聴いていると、まるでなにもない空間を一人彷徨っているような気分にさせてくれます。
ぼうっと聴いていると変化に気づけないくらいにミニマルな楽曲ばかりで、思わずうっとりとしてしまいますね。
「聴いていると眠たくなってくる」という言葉はあまり誉め言葉として使われていない印象ですが、この作品に限っては誉め言葉になりえるんじゃないかと思います。それくらいに穏やかで静寂に包まれた楽曲は素晴らしく、愛おしくてたまらないですね。
変化が欲しいという人にとっては退屈極まりない作品かもしれませんが、個人的にはとても大好きな作品でしたね。アンビエントに対する苦手意識も少しは和らいだような気がします。
是非、聴いてみてください。
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