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『Neo Yankees’ Holiday』-Fishmansのレビュー及び感想
今回聴いていったのはFishmansの3rdアルバムである『Neo Yankees’ Holiday』です。
聴いてみて、前作と前々作どちらの要素も感じられるようなアルバムだと思いましたね。
前作にあるサイケやダブといった要素は引き継いだまま、1stのようなレゲエ的な楽曲を中心としたアルバムを作ったような感じ。
1曲目のRUNNING MANは前作にあってもおかしくない雰囲気の楽曲ですね。レゲエでありながらサイケデリック。こういった楽曲が本作でもいっぱい聴けます。
そんな楽曲群の中でやっぱり目立つのが二曲目のいかれたBABY。ヒットした曲でFishmansの代表曲ともいえる曲ですね。これもレゲエ的な構成なんですが、左から右へと移っていくシンセのリードや、ピアノの高音フレーズがサイケっぽい。
しかし、代表曲というには結構地味な楽曲だと思うし、どんなきっかけでヒットしたのか全く想像できないですね。いい曲だとは思うんですけどね。
あと、実験してるな~と聴いて思う曲も何曲か収録されていますね。個人的に一番それを感じたのが1,2,3,4でしょうか。
本作もクオリティの高い楽曲が揃っているなと思いますね。前作にあった遊び要素がないのが少し残念ですが、その分アルバム全体の統一感はあります。
ですが、やっぱり前作と比べると楽曲が若干弱いかなとは思いましたね。この辺りは好みの差なのかもしれませんが、前作の方が好きな楽曲は多いですね。
あと、個人的に残念だったのが6曲目のJust Thing。
この曲、Tyler,The Creatorの楽曲と同じサンプルが用いられてると話題になっているときに聴いたんですよね。
ですが、今回アルバムで聴いてみて、「あれ? 私の知ってるJust Thingじゃない?」となったんですよ。どうしてかなと思って調べてみたら、
こっちのLiveバージョンが私の知っている方のJust Thingだったことがわかりました。
……もはや別の曲やんけ!!!!
個人的には圧倒的にダークなこっちのLiveバージョンの方が好きでして、こっちが収録されていたらもっとこのアルバムが好きになれたなと思いましたね。
是非、聴いてみてください。
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