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【レビュー】『last aurorally』-凛として時雨【感想】

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アルバム感想
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追記:加筆修正

 

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『last aurorally』-凛として時雨のレビュー及び感想

 今回、聴いていったのは凛として時雨の新アルバム『last aurorally』です。

 五年ぶりの新作だそうですが、結構間隔が空いているんですね。意外でした。ギターボーカルのTKさんの名前をよく見かけるから、意外に思ったのかもしれません。

 あと、私はAOTYという音楽サイトにあるNew Realeasesで新譜を見ることが多いのですが、バンド名が『Ling Tosite Sigure』となっていたので、最初、凛として時雨だと気が付きませんでした。「と」がToになっているのが余計わかりにくい笑。

 私が凛として時雨を知ったのは、今から何年か前にミュージックステーションに出演したときに見たのがきっかけですね。そのダイナミックなサウンドと、どうしてなのかは覚えていないのですが歌詞が表示されていなくて、言語化できない言葉で歌っているのかと疑問に思ったのも相まって、結構印象に残っています。

 しかし、印象に残っているだけで、今まで全然聴いてこなかったんですよね。

この曲とか数曲は聴いたことがあるんですが、アルバムとしては聴いたことがなかったです。

 あとはUnrevalとかは聴いたことありますね。

 ですが、こっちは凛として時雨の曲なんですかね? その辺りもよくわからない程度の知識しかないです。

 なので、完全に印象でしか語れないんですが、凛として時雨に対してはギター、ベース、ドラムのシンプルな構成でありながらも、そうと感じさせないほどそれぞれの楽器が動き回って主張していて、それなのにしっかりと調和して唯一無二の楽曲を作り上げているという印象なんですよね。

 で、今回初めて『last aurorally』を聴いたんですが、最初の二曲を聴いたときは「あれ、結構大人しいな」と思いました。

 普通にいい曲なんですが、なにか物足りないなと。十分にたくさんの音が襲い掛かってくるんですが、意外と聴きやすいなとここまでは思いましたね。

 ですが、三曲目以降は印象通り、聴き手を吹き飛ばさんばかりのサウンドが繰り広げられていて安心しました。

 それぞれの楽器が動き回りながらも、それぞれの役割をしっかりと全うしているような感じがあっていいですよね。多分、凛として時雨ってマスロックに分類されるんですかね? それくらいメロディの変化が激しいと思います。予想していない展開や音がどんどん矢継ぎ早に繰り出されているのが素晴らしいです。

 あと、凛として時雨の良い点って男性ボーカルと女性ボーカルの掛け合いだと私は思うんですよね。今回のアルバムでそれをより実感しました。

 また、聴いていてダンスポップ的だなと思うことが多々ありましたね。今までの楽曲がどうだったのかはわかりませんが、四つ打ちだったり、ハイハットの裏打ちだったりといったリズムが思っていたよりも存在していて、素直に踊れるような感じのパートも多かったように思います。それが聴きやすいなと感じた理由の一つでもあるかもしれませんね。

 個人的に一番印象に残ったのはサイコパスの曲にもなっている6曲目のアレキシサイミアスペアですね。

 嵐吹き荒れる曲の中にこういった曲が挟まっているのがいいですね。この曲もかなり激しいんですが、途中に挟まるアコギのフレーズが美しいですし、最後の方のパートが綺麗でうっとりとしてしまいます。

 こういったメリハリ、緩急がやっぱり聴き手をハッとさせるのでいいですよね。かなりうまいです。また、アルバムとして見ても一本調子にならず、引き締まったような印象になると思いますね。

 最後の滅亡craftは王道なロックバラード的な楽曲で、穏やかに終わっていくのもまたいいですね。長い旅の終わりみたいでしんみりとしてしまいます。

 いや~素晴らしいアルバムでしたね。他の凛として時雨のアルバムも聴いてみたいと思いました。

 是非、聴いてみてください。