『10,000gecs』-100gecsのレビュー及び感想
上の記事でも言ったように、100gecsの『10,000gecs』を聴いていこうと思います。ハイパーポップというジャンルのアーティストらしいですが、あまり触れたことのないジャンルなので楽しみです。
ハイパーポップ(英: Hyperpop)は、ポピュラー音楽をマキシマリズム(英語版)的ないし誇張した形で解釈することで特徴づけられる[3]、ゆるやかに定義された音楽ムーブメント[4][3]およびマイクロジャンル(英語版)である[5]。このジャンルのアーティストは通常、エレクトロニック、ヒップホップ、ダンス・ミュージックの表現を利用し、ポップとアバンギャルド(英語版)の感性を統合する[6]。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8F%E3%82%A4%E3%83%91%E3%83%BC%E3%83%9D%E3%83%83%E3%83%97
こういったジャンルには高得点をつけないイメージだったPitchforkがこのアルバムに8.2と高得点をつけたのもあり、期待大です。
それでは聴いていきましょう。
全曲感想
①Dumbest girl alive
重いロックなリフから始まる曲。加工されたボーカルによるラップが癖になります。2分と短くまとまっています。
②757
ゲームを思わせるようなシンセ音が印象的な楽曲。ボーカルすらもシンセ音ぽくて、楽器の一部のように使われてます。
③Hollywood Baby
先行で出ていた曲。ロックなリフがこれまたいいですね。MVと同様、やりたい放題している感じの曲です。
④Frog on the floor
オルガン主体の快活な楽曲。ちょっと懐かしい感じ。カエルの鳴き声も入って、色々と遊んでいる様子が目に浮かびます。ハモリパートが不穏で、楽曲の雰囲気とのアンバランスな感じがまたいい。
⑤Doritos & Fritos
スラップベースがクールな楽曲。ボーカルラインがかっこよくていいですね。ギターの外れたような音もいいアクセントになってると思います。
⑥Billy knows jamie
これまたロックなリフが聴ける曲。後半がカオスでノイズと化すのが面白いですね。
⑦One million Dollars
途中に入るベースラインがかっこいいですね。これまたノイズっぽいパートが入ってきて、ハイパーポップ的ですね。
⑧The Most Wanted Person In the United States
呟くようなボーカルも相まって、暗い雰囲気の楽曲。色々な音が入っていて面白い。
⑨I got my tooth removed
ギターのアルペジオが主体の穏やかなバラード……かと思ったら管楽器が入って明るい楽曲に突然変貌する曲。あまりの変わりように思わず笑ってしまいました。
⑩mememe
私のハイパーポップの印象通りな楽曲。
総評
まるで、おもちゃ箱をひっくり返したような、遊び心のある様々な楽曲が聴ける、楽しいアルバムだと思いました。ハイパーポップと聴いていたんですが、結構ロック的なリフがあったりと、意外と聴きやすかったです。
26分と短めなのもいいです。
面白いアルバムなので、是非、聴いてみてください。