Radiohead-『Amnesiac』の感想及びレビュー
今回、感想を書かせていただくのはRadioheadの五枚目のアルバム『Amnesiac』です。
前回ブログで書いた『Kid A』と同時期に作られたアルバムのようで、こっちが『Kid B』と呼ばれたりするそうですが、お察しの通り『Kid A』からの流れを汲んだアルバムとなっており、エレクトロニカ色が強く出ています。
ここまでくるともはやロックバンドなのか?となってしまいますね笑
しかし、『Kid A』に“似てる”という所までに収まっている作品で、まるっきり同じようなアルバムとまでは言えない感じになっています。
まずは一曲目の「Packt Like Sardines In a Crushd Tin Box」
聴いてみればわかってもらえると思いますが、『KidA』の電子音と比べてノイズ色が強くなってるような気がしませんかね?
この曲もそうですが、『Kid A』よりもさらに強い加工が施されているような気がします。
じゃあ、『Kid A』に比べて電子音まみれのアルバムかと言われるとそれはちょっと違うような気がして、
結構、生音というか、ギターやベース、ピアノ、ストリングスといった有機的な音も結構このアルバムの中だと耳に入ってくるんですよね。
最後の曲である「Life In a Glasshouse」なんてジャズっぽい感じの曲に仕上がっています。
『KidA』の次のアルバムとして聴くと、『KidA』の“冷たさ”というものが一層際立って感じられますし、このノイズ的な電子音と生音が混ざった『Amnesiac』は結構、攻撃的なサウンドなんじゃないかと思いました。
「KidAは炎を眺めている感じ、Amnesiacは炎の中にいる感じ」という言葉通りの関係にあるアルバムなんだなと改めて感じました。
個人的には『Kid A』の方が好みですし、好きな曲も多いのですが、『Amnesiac』にも上でも乗せた『Pyramid song』や『Knives Out』のような好きな曲もあります。
多分、この辺りは人の好みによるんでしょうね。
前に『Kid A』と『Amnesiac』の二つが合わさった『KidAmnesiac』というアルバムが発売されましたし、二つを比べて聴くのも面白いかもしれません(しかし、よくできた名前だなと思います。狙ってタイトルつけたのかな?)。
是非、聴いてみてください。
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