結構話題になっていたので聴いてみました。これまた全然知らないアーティストさんだったんですが、聴いてみてよかったですね。イギリスのラッパーの方らしいですね。パンク的なサウンドに乗せられるラップが新鮮で、聴いていて楽しくて、あっという間に感じられました。
一番新鮮だったのはどの曲も展開していく点ですね。ヒップホップって同じトラックから音を抜いたり足したりして、それを繰り返していくのが結構多いジャンルだと思うんですが、このアルバムの曲はどれも音だったり、メロディだったりが曲中でどんどん変化していくので、聴いていて楽しかったですね。
では、一曲ずつ感想を書いていきます。
全曲感想
※赤太字は一番好きな曲、赤字は好きな曲です。
①Yum
バチバチとしたシンセサウンドの上で繰り出されるクールなラップがいいですね。ちょっとDeath Gripsっぽい。途中で入る激しい呼吸もいいアクセントになっています。Post Punk的なサウンドで、こういったヒップホップは珍しいような気がします。
②Selfish
これまたPost Punk的な曲ですね。ピアノの単音がいい味を出してます。サイレンのようなシンセ音がかっこいいですね。後半に入ってくる重厚なコーラスが幻想的。目まぐるしく変わっていく曲模様がいいですね。
③Sooner
この辺りでなんとなく声がマシンガンケリーっぽいなと思いました……似てませんかね? リズムがポップな感じなんですが、音自体は全然明るくなくって、この辺りの塩梅がいい感じ。しかし、どの曲も同じメロの繰り返しってわけではなく、どんどん展開していくため面白いですね。
④Feel Good
ベースラインがかっこいい曲ですね。これは結構ポップな感じで、パンク味を感じますね。
⑤Never Again
ちょっとチルっぽい音がいい。ドラムのライドシンバルの音もいいですよね。後半に入ってくるクリーンギターもエモい感じで素敵。
⑥Fuck It Puppet
壊れたみたいな不穏な音による怪しげな雰囲気が好きです。左耳でずっと流れ続ける同じ音も不気味さを加速させているように思います。だけど、短いな……
⑦Happy
ギターの不気味なメロディがいい。ゴリゴリなベース音も、後半に入ってくる厚いシンセ音も素晴らしい。最近、こういう生音も混じったヒップホップのトラックがあまりなくて寂しかったので、聴いていて嬉しくなりましたね。
⑧UGLY
アルバム名にもなっている曲なんですが、この曲が最後でもいいくらいにどんどん盛り上がっていく感じの曲。段々と静かになっていく中、最後に入ってくるハモリが美しい。
⑨Falling
歌っているというよりも叫んでいるような曲。個人的にはあまり印象に残ってない感じの曲。
⑩Wotz Funny
これまたパンク調な曲。不穏な感じで新興していくんですが、「Wotz Funny」と繰り返すパートは意外にポップ。
⑪Tourniquet
穏やかなピアノがいいなと思っているとアコギが突然入ってきて、泣いているような叫び声にも似たボーカルがさらに心を抉ってくる。8曲目みたいにどんどんと盛り上がっていく展開は胸が躍りますね。
⑫25%Club
アコギのアルペジオと柔らかなピアノのハーモニーがたまらない曲。中盤入ってくる女性ボーカルがこれまた美しい。
まとめ
素敵なアルバムでしたね~
是非、聴いてみてください。
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