というわけで、今回も簡単な感想を書いていこうと思います。
今回は2020年~2023年です。
Pitchforkの歴代の年ベストアルバムを聴いていく
2020年:「Fetch the Bolt Cutters」- Fiona Apple
2020年は約10年ぶりの10点がつけられた「Fetch the Bolt Cutters」です。
ピアノと日常のものを使った打楽器で構成される楽曲たちはとても力強さを感じます。
1曲目のI Want You To Love Meのピアノが美しく、2曲目のShameikaのアヴァンギャルドなピアノロックが刺激的です。
Fiona Appleは私的には他の作品の方が好きなんですが、この作品も名盤ですね~。
2021年:「Heaux Tales」- Jazmine Sullivan
2021年はまさかのLPじゃなくてEPがベストアルバムとかなり珍しい年。
作品自体もなんだかPitchforkっぽくないよな~という印象。
内容は純粋にいいネオソウル、R&Bだと思いますね~。
2022年:「RENAISSANCE」- Beyoncé
2022年はBeyoncéの作品。
まさかのHouseということで、コロナの閉塞的な空気感を吹き飛ばすようなダンスアルバムだと思います。
なんだかこの年から少しHouseが顔を出してきたような感じで面白かったですね。
内容も最初はイマイチハマらなかったんですけど、聴いていくうちにハマっていって、スルメみたいな作品だと思いますね。
2023年:「SOS」- SZA
2023年のベストアルバムはSZAでしたね。
個人的には結構意外だなと思ったアルバムです。まあ、アルバムが出たのが2022年の12月と2023年っぽくないからだとは思います。
R&Bだったり、Trap的なHip Hopがあったりとかなり多彩で、バラエティに富んだ内容になってていいですね~。
個人的にはGood Daysが一番好きな楽曲ですね。
まとめ
1998年~2023年のPitchforkが選んだベストアルバムを聴いてみました。年代ごとで3記事にわけたんですが、1記事に纏めてもよかったかなと思ったり。
こうして見てみると、意外と点数とランキングの順位が一致しているわけではなく、2023年もSZAよりも高い点数をつけたアルバムがあるなのにSZAが1位になったりしています。
レビューの記事を見るとレビュー者の名前があるので、点数は個人に任せて、ランキングはPitchfork全体で決めている感じなんでしょうか? 実際のところはどうなんでしょうね~
「PitchforkはIndie Rock偏重」とか、「特定のアーティストはどの作品も点数が高い」みたいな話を何処かで見ましたが、確かにそう感じる部分は少しあります。
全てのランキングを隅々まで見れているわけではないのですが、年ベストにもなったことのあるVampire WeekendやBon Iverは基本的に点が高くて、Pitchforkが推してるような感じがします。また、Arcade Fireも途中まではかなり高くて、Animal Collectiveも基本的に高い。
ですが、これらのアーティストは素晴らしい作品をいくつも出しているので、高くなるのも必然なのかなと思ったり。
あと、最近はそこまでIndie Rock偏重じゃなくなっているような印象。色々と世間の動向を見ながら運営しているのかもしれませんね……ですが、時々「逆張りしてる?」と思うときもありますけどね。
なにかの参考になれば幸いです。
それでは今回はこんなところで~。
まとめ↓
1998年:「Aquemini」- OutKast
1999年:「Emergency & I」- The Dismemberment Plan
2000年:「Kid A」- Radiohead
2001年:「The Glow, Pt. 2」- The Microphones
2002年:「Turn On The Bright Lights」- Interpol
2003年:「Echoes」- The Rapture
2004年:「Funeral」- Arcade Fire
2005年:「Illinois」- Sufjan Stevens
2006年:「Silent Shout」- The Knife
2007年:「Person Pitch」- Panda Bear
2008年:「Fleet Foxes」- Fleet Foxes
2009年:「Merriweather Post Pavilion」- Animal Collective
2010年:「My Beautiful Dark Twisted Fantasy」- Kanye West
2011年:「Bon Iver, Bon Iver」- Bon Iver
2012年:「good kid, m.A.A.d city」- Kendrick Lamar
2013年:「Modern Vampires of the City」- Vampire Weekend
2014年:「Run the Jewels 2」- Run the Jewels
2015年:「To Pimp a Butterfly」- Kendrick Lamar
2016年:「A Seat at the Table」- Solange
2017年:「DAMN.」- Kendrick Lamar
2018年:「Be the Cowboy」- Mitski
2019年:「Norman Fucking Rockwell!」- Lana Del Rey
2020年:「Fetch the Bolt Cutters」- Fiona Apple
2021年:「Heaux Tales」- Jazmine Sullivan
2022年:「RENAISSANCE」- Beyoncé
2023年:「SOS」- SZA