Fleet Foxesのオリジナルアルバムを全て聴いてみたので、全アルバムのレビュー及び感想を纏めてみました。
フリート・フォクシーズ(Fleet Foxes)は、アメリカ合衆国シアトル出身のバンド。2006年にシアトルでフロントマンのロビン・ペックノールドが中心となり結成された。2006年、EP『The Fleet Foxes』でデビュー。その後、2008年2月に2枚目のEP『サン・ジャイアント』を、同年6月にはデビュー・アルバム『フリート・フォクシーズ』を相次いでリリース。2011年には2作目のアルバム『ヘルプレスネス・ブルーズ』を発表する。2017年には3作目『クラック-アップ』をリリース。2020年には4作目となるアルバム『SHORE』をリリースした。
Wikipedia
個人的にはとても大好きなバンドです。Indie folkが好きだからというのもあるんですが、彼ら特有の魔法がかかったような質感のサウンドと、素朴でありながらも豪華絢爛なサウンドがとても好きです。
Pitchforkの年間ベストアルバムに選ばれたこともあったりと、かなり評価の高いアーティストだと思います。
それでは第4位からです。
Fleet Foxes全アルバムレビュー
4位:Shore(2020年)
第4位は4thアルバムであるShoreです。
今までの作品と比べると、全体的に楽曲を構成する音が多く、豪華絢爛な感じがするアルバム。
また、音数も多くなり、彼らの作品の中でもかなりポップに振っている感じで、一聴するだけで「おっ、いいな」と思う楽曲が揃っています。
ただ、楽器数が増えた影響なのかは定かではありませんが、今までのアルバムで漂っていた異国感が薄まり、サウンドの質感が変わってしまったような感じがちょっと残念でしたね。
しかし、それでも名盤と呼んでも差し支えない完成度を誇る作品だと思います。最初から最後まで美しさを詰め込んだような素晴らしいアルバムです。
一番好きな楽曲:Sunblind
3位:Crack-Up(2017年)
第3位は3rdアルバムであるCrack-Upです。
1stと2ndの延長線上にあるようなフォーク作品ですが、それまでと比較して変拍子が結構使われたりと、アヴァンギャルドな印象の残るフォークアルバムに仕上がっています。一曲の中で強弱がはっきりとした展開も多くて飽きないです。
しかし、それでいてポップさが失われていないのがバランスがいいですね。
1stと2ndには適いませんが、それでも聴きやすくて何度も聴ける名盤ですね。
もうちょっとボリュームが少なかったらもっと好きになれましたね。
一番好きな楽曲:Third of May / Ōdaigahara
2位:Fleet Foxes(2008年)
2位はセルフタイトルである1stアルバムです。
その年のPitchforkの年間ベストアルバムにも選ばれた名盤ですね。
39分とコンパクトに纏まっている作品なんですが、全曲クオリティが高くて、何処から再生しても大丈夫だと思える名盤です。
特に10曲目のBlue Ridge Mountainsが名曲過ぎる。この楽曲だけでも名盤と呼べるほどの魅力がある楽曲だと思っています。
音数も絞られていて、何処かの小さな酒場で静かに演奏されているようなこじんまりとした感じも好きです。万人にお勧めできる名盤ですね。
一番好きな楽曲:Blue Ridge Mountains
1位:Helplessness Blues(2011年)
第1位は2ndアルバムであるHelplessness Bluesです。
もし、「Fleet Foxesで一番好きなアルバムを選べ」と聞かれたら、このアルバムか前述のFleet Foxesを挙げる人が多いんじゃないでしょうか。
アルバムに収録されている全曲が名曲。そのため、一番好きな楽曲を選ぶのが難しいという、嬉しい悩みをもたらすアルバムです。
個人的にはこのアルバムが一番異国感があって、自分の住んでいる世界とは別の世界で鳴っている音楽のような雰囲気や音の質感がたまらなくて大好きなアルバムです。
聴いたことのない人に是非聴いて欲しいアルバムですね。
一番好きな楽曲:Helplessness Blues
まとめ
現時点(2025/3/30)で最新作が2020年ということで、それなりに間隔が空いているんですよね。
いつになるかはわかりませんが、好きなアーティストなので最新作が出ることを楽しみに待っていることにします。
4位:Shore(2020年)
3位:Crack-Up(2017年)
2位:Fleet Foxes(2008年)
1位:Helplessness Blues(2011年)