Xを眺めていると時折エコーチェンバーという言葉を思い出します。
私のアカウントは主に音楽を聴いている方々をフォローしているので、「このアーティストが凄い」だとか、「このアルバムが最高」というポストが流れてくるわけです。
すると、どうしてだか「このアーティストは人気なんだ……」と思い込んでしまうわけです。
実際の所、日本での洋楽の知名度はかなり低いんだけどね
そんなわけで、私の中でいつのまにかThe 1975というバンドは「日本でも大人気でみんな知っているバンド」になりかけてしまったのです。
いや、本当にみんな好きですよね、The 1975。いつもTLの何処かで見かけます。そりゃあ、脳も勘違いするよね。
The 1975(ザ・ナインティーンセヴンティファイヴ)は、イギリス出身のポップ・ロック・バンド[1][2][3]。2002年にチェシャー州ウィルムスローのウィルムスロー高校で結成され、現在はマンチェスターを拠点に活動している。ボーカル・ギターのマシュー・ヒーリー、リード・ギターのアダム・ハン、ベーシストのロス・マクドナルド、ドラマーのジョージ・ダニエルの4人組[8]。
メンバーはウィルムスロー高校で出会いバンドを結成[9]。Dirty Hitと契約しデビューアルバム『The 1975』(2013年)をリリース、UKチャートで1位を記録する。続く2作目のアルバム『I Like It When You Sleep, for You Are So Beautiful yet So Unaware of It』(2016年)はアメリカとイギリスの両方で1位を獲得した[10]。短い活動休止を経てリリースされた3作目のアルバム『A Brief Inquiry into Online Relationships』(2018年)は批評家から高い評価を受け、3枚目のイギリスNo.1アルバムとなった[11]。
広く聴くタイプの音楽リスナーって難しめな音楽をよく聴いて、ポップ音楽には異常に厳しいイメージがあるので、こういった結構ポップなバンドが好まれているのは意外だと最初は思いましたね。
私も結構好きなバンドです。一応、これまでに出たアルバムは全部聴いています。
なので、今回は彼らのアルバムの個人的なランキングを作ってみました。
「このアルバムがおすすめ!」といった感じではなく、ただ私がどこが好きでどこがあまり好きじゃないかをだらだらランキング形式でだらだら書いていく自己満記事です。ですが、紹介していく中で気になるアルバムがあって「聴きたい!」となってくれたのなら幸いです。
【ランキング】個人的なThe 1975アルバムランキング
5位:Notes on a Conditional Form(2020年)
The 1975の4枚目のアルバム。
本作は彼らの創造性が爆発したと言っていいくらいにジャンルが纏まっていません。ロックだったりアンビエントだったりと、とにかく出来上がったものを突っ込んだような内容でカオスな22曲一時間二十分。言い方を変えればとっちらかっている感じ。
個人的には玉石混合という言葉が似あう感じのアルバムで、良い曲もあればそこまでな楽曲もあります。破壊衝動をそのまま具現化したようなPeopleや、リズムが癖になるFrail State Of Mind、爽やかなMe & You Together Song、昔の雰囲気漂うif you’re too shy、歌詞に日本が出てくるGuys……この辺りは本当に好き。
ですが、それ以上に個人的に微妙な楽曲が多いアルバムのため、この位置となりました。ただ、The1975を最初に聴くならこのアルバムになるかもしれない……一曲は必ず刺さる楽曲が見つかりそうですし、意外と敷居の低い作品な気もします。
一番好きな楽曲:Frail State Of Mind
4位:The 1975(2013年)
セルフタイトルでもある1stアルバムがこの順位。
一時間を超えているイメージがあったんですが、今見たら16曲50分なんですね……。
アルバム自体はバンドサウンドを中心としたポップロックといった感じで、かなり聴きやすいアルバムです。キレのあるギターサウンドが爽やかでかっこいい。跳ねるようなリズムの楽曲が多く、心地よいフレーズを何度も繰り返すような楽曲が多いため、ノリノリな気分になれます。
左右で繰り返されるミュートを聴かせたギターが癖になるChocolateや、ドラムがクールなThe City、重厚な雰囲気がたまらないRubbersなど、粒揃いです。ただ、ちょっと胃もたれするアルバムでもあります。
いいアルバムなんですが、他のアルバムの方がもっといいのでこの位置となりました。
一番好きな楽曲:The City
3位:I like it when you sleep, for you are so beautiful yet so unaware of it(2016年)
タイトルが長い2ndアルバムがこの順位。
1stのジャケットと色違いで似てるんですが、1stと比べるとファンキーさが増したような印象。多分、冒頭のLove MeやUGH!の印象が強烈だからだと思います。全体的に見るとエレクトロニカな要素の方が増えたような気がします。いや、最後の方の楽曲はアコギのしっとりとした感じが……
要するに4thアルバム的な様々なジャンルを横断していて、掴みどころのない作品になっていると思います。
にもかかわらずこの位置に置いたのは本当に単純で、こっちの方が良曲が揃っているからですね。まあ、この作品もかなり長めでボリューミーなのは好きじゃないのですが。あと、タイトルが詩的で好きよ。
一番好きな楽曲:UGH!
2位:A Brief Inquiry Into Online Relationships(2018年)
多分、彼らの代表作の3rdアルバムがこの位置です。
この作品もかなり多彩で、ロックやエレクトロニカ、アンビエント等様々なジャンルを含んでいるんですが、全体的に統一感があって聴きやすいです。
個人的に彼らの楽曲の中で一番好きなLove It If We Made Itが収録されているのもよき。和訳を見たときの意味や、韻の踏み方など衝撃を受けたのを覚えています。
Lofiヒップホップ感のあるリズムがたまらないSincerity Is Scaryや、これまた昔の音楽のオマージュ的なポップソングのIt’s Not Living (If It’s Not With You)、アルバムの最後を飾る壮大なブリットポップI Always Wanna Die (Sometimes)など、他にも好きな楽曲が多くあります。
かなり完成度が高いアルバムだと思います。ちょっとゆったりとした楽曲が多めなせいか、だれる感じはありますが間違いなく名盤だと思いますね。
一番好きな楽曲:Love It If We Made It
1位:Being Funny in a Foreign Language(2022年)
5thアルバムがこの順位。結構、意外に思われた方も多そう。
まず、このアルバムの長さは43分とコンパクトに纏まっているのがいい。個人的にはアルバムは大体30分~50分程度がいいと思っています。長いアルバムもそれ相応の素晴らしい楽曲ばかりならいいのですが、そういったアルバムは本当に稀。
全体的に大人しめな楽曲が多くて、ジャケット同様にモノクロなイメージがとても似合う作品。所々で鳴るサックス等のIndieなサウンドがたまらなく好きですね。New Waveな雰囲気漂うHappiness、これまたこってこてなポップソングI’m In Love With You、シューゲイザー的なアプローチのAbout Youなど、派手さはあまりないのものも良曲が揃っています。
次のアルバムもこれくらいのボリュームで出してくれたら嬉しいですね。
一番好きな楽曲:Happiness
まとめ
まだ聴いたことのないアルバムがあれば、是非聴いてみてください。
5位:Notes on a Conditional Form(2020年)
4位:The 1975(2013年)
3位:I like it when you sleep, for you are so beautiful yet so unaware of it(2016年)
2位:A Brief Inquiry Into Online Relationships(2018年)
1位:Being Funny in a Foreign Language(2022年)