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【レビュー】「HIT ME HARD AND SOFT」-Billie Eilish【感想】

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アルバム感想
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ビリー・アイリッシュの「HIT ME HARD AND SOFT」をApple Musicで
アルバム・2024年・11曲

 

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「HIT ME HARD AND SOFT」-Billie Eilishのレビュー及び感想

 新作が出たので早速聴いてみました。

 1stの頃はポップではありながらもかなりダークな雰囲気を纏っていた印象のあったBillie Eilishなんですが、その後に出してGrammy賞も獲得した「everything i wanted」が結構アンビエント風味のある穏やかな楽曲で、次に出した2ndアルバムも1stと比較しても、暗さが結構後退したような作風でした。

 そして、次に出たのが(EPも挟んだけど)これまたGrammy賞を獲得した「what was i made for」で、ピアノを基調としたゆったりとした楽曲だったわけなんですが……この調子で3rdアルバムはかなり棘が取れた静謐な作風になるんじゃないかと個人的には予想していました。もう、完全にIndie Folk方面に舵を切ってもおかしくないんじゃね?みたいな感じで。

 で、実際に聴いてみたんですが、流石にそこまで振り切ってはなかったIndieな雰囲気を感じさせるような部分はあるけどね。ですが、やはりダークな感じは最初の頃と比べるとかなり薄れ、さらにポップさが増したように思います。

 音数も増え、使われている楽器の種類も豊富。電子音は勿論、アコギやストリングスなども結構使われてる。華やかな感じが増して、時折Taylor Swiftが歌っていても違和感がないような瞬間があったりします。

 個人的には5曲目のBIRDS OF A FEATHERが一番似合う気がする。それくらいポップな作風になったな~という印象です。

 あと、Xでも言っている人が多かったんですが、楽曲に展開が多い「Blonde」との類似性に言及したポストも何処かで見かけましたね。確かに途中で雰囲気が変わったり、繰り返しが少なくなったりしているように私も思います。結構大胆な切り替えをしている曲もあって、結構面白いです。

 と、結構私好みな作品なんですが、一聴したときは「うーん、微妙」という感想でした。多分、ガツンとくるような楽曲が見つからなかったからだと思います。何回か聴いたら「あれ、いいじゃん。最高傑作じゃね?」と思うように。

 多分、アルバムの中で人気が出るとしたらダンスポップなLUNCHCHIHIROでしょうか。後、前作のHappier Than Everの地続きになっているようなTHE GREATESTもまた人気が出そう。結構スルメな楽曲が多いですね。私は前半の楽曲が特に好きです。

 あと、個人的に気に入っているのは浮き上がったり、沈んだりするようなサウンドです。CHIHIROで聴けるシンセのアルペジオだったり、随所で後ろの方から微かに響いてくるBillieの儚げな声だとか、アルバムジャケットのように海の上を漂っているような感じを想像させるような音の出し方が所々で聴けるのが刺さりましたね。

 しかし、1stの頃と比べるとかなり大人しくなったな~とは思います。そのアーティストに対して抱える「アーティストらしさ」というのは人それぞれだとは思うんですが、1stを好きな人がこの作品を聴いても同じように好きになれるんだろうか? そう思ってしまうくらいにかなりのスピードで作風が変わった「というか、成熟したというか……とにかく、かなり変わったように私には感じられます。

 まあ、とにかく私は「この作品を好きになりました」ということです。かなり早い話ではありますが、次作はどんな感じになるんだろうとワクワクしてしまいますね。

 まだ、聴いていない方は是非聴いてみてください。

 ……そういえばタイトル名や楽曲名が全部大文字なのにはなにか意味があるんだろうか。1stはタイトルは大文字で、楽曲名は全部小文字に統一されていて、2ndは特に変わった所はなかったけど……

一番好きな楽曲:CHIHIRO