「Almighty So 2」- Chief Keefのレビュー及び感想
TLで話題になっていたのでChief Keefの新譜を聴いたんですが、中々にかっこいい作品でした。
ジャンル的にはシカゴ・ドリルに該当するんでしょうか。Trapを下敷きにした太いベースと、音数が多く密度の高いサウンドがそれっぽい。個人的にはHip Hopの中では苦手な部類のジャンルなんですが、この作品はすんなりと聴くことができました。それくらいかっこいい楽曲が揃っています。
ぱっと聴いた感じHip Hopながら壮大なトラックが多い印象。クラシックだったり、攻撃的なシンセサウンドだったり、加工されたボーカルサンプルだったりと、分厚い音の塊が耳に流れ込んでくるような感じ。
それでいて「名前はわからないけど何処かで聴いたことあるな~」と思うサンプルが結構使われているような気がする。1曲目もそうだし、1,2,3も絶対に何処かで聴いたことがある。
とにかく、口ずさめるようなキャッチ―なメロディが多くて、聴いていて楽しかったです。元ネタのまとめとかが出たら見に行きたいですね~。
歌詞については英語はさっぱりなので全然わからないですが、結構な頻度で名の知っているラッパーの名前が出てくる。最近ビーフで話題のDrakeとか、Kanye Wsetとかね。
フロウ自体は個人的には凄く刺さるタイプではないんですが、そのおかげで妙に印象に残る。ドリルはとにかく危険というイメージが強いですが、一体どんなことをラップしているんでしょうか。これまた気になるところですね。
一曲一曲が最近のトレンドと違い長めのものが多く、全部で一時間越えですし、内容も相まってかなりハードな作品でした。今年出たHip Hopの中でもかなり印象に残る一枚でしたね。
因みにタイトルに「2」とついているので「1があるのか?」と思ったら2013年に「Almighty So」という作品を出しているそうです。つまり、この作品はその続編という感じの模様。逆になっちゃったけど、1の方も聴いてみようかなと思ったり。
もし、まだ聴いていない方がいれば是非、聴いてみてください。
一番好きな楽曲:Jesus