本記事は私が聴いた2024年発表の音楽アルバムを好きな順に並べた記事です。
ただ、全部乗せていると大変なので、名盤だと思ったものを乗せてます。PitchforkのBest New Music的な感じの。
短いですが簡単な感想も書いているので、気になるアルバムがあれば是非、聴いてみてください。
「年末に何枚もレビュー書いてランキング記事作るの大変! なら一年かけてかけばいいやん!」という理由で書いているので、新譜を聴く度に不定期に更新していきます。
- 11位以降
- 10位~1位
- 10位:「There Must Be Something Here」- acloudyskye
- 9位:「The Pilgrim, Their God & The King Of My Decrepit Mountain」- Tapir!
- 8位:「Connla’s Well」- Maruja
- 7位:「Only God Was Above Us」- Vampire Weekend
- 6位:「A Lonely Sinner」- samlrc
- 5位:「Wall of Eyes」- The Smile
- 4位:「Patterns in Repeat」- Laura Marling
- 3位:「Endlessness」- Nala Sinephro
- 2位:「Lives Outgrown」- Beth Gibbons
- 1位:「빈자리 (Binjari)」-김반월키(Kimbanourke)」
- まとめ
11位以降
「Hizbut Jámm」- Hizbut Jámm
ポーランド?のアーティストによるサイケデリックフォーク作品。基本的に怪しげなフォークサウンドが繰り返される感じで、掴みどころのないドラムも加わることでサイケな雰囲気を生み出しています。このメロディがかなり病みつきになりますし、ダークでたまらない。民族音楽ってなんだか宗教的な感じがあると思っているんですが、やはり好きですね~。
「Contact」- 角銅真実
青葉市子さんの「アダンの風」を思い出させるような、自然を感じられるフォーク作品。アンビエントやサイケデリックな風味を漂わせつつも、何処か別世界の風景を表現しているような、はたまた民族的な儀式を想起させるような神聖な雰囲気がたまらない作品でした。ただ、個人的にはボーカルの感じがあわなかったのか、インスト曲の方が刺さりましたね。
「plastic death」- glass beach
2024年早々、凄いのが出たなという印象のglass beachの作品。エモ、ロック、メタル、プログレ……様々な音楽ジャンルをごちゃまぜにしながらも、最終的には「美しい……」と思わせるような感じに楽曲を纏め上げているのが凄い。なんなら時折J Rockっぽさを仄かに感じさせるような所もあって、聴いていて面白いです。所々でちぐはぐというか、「このまま行ってくれれば100点だったのに……」みたいに感じることはありますがそれもご愛敬。ひたすら勢いで引っ張り上げていくような力強い作品だと思いましたね。
「Clancy」- twenty one pilots
まったく期待せずに聴いてみたら結構よかったtwenty one pilotsの新譜。彼らの音楽をロックだと思ったことがなかった(といってもStressed Outくらいしかまともに聴いたことなかったんですが)んですが、その認識が覆されました。ロックに、ダンス、パンク……疾走感のある爽やかな感じと、耳に残るようなフレーズが多くて、とても聴きやすい作品でしたね。
「Constellation」- Caoilfhionn Rose
アンビエントなフォーク作品。ピアノやアコギの質感がとてもよくて、聴いていてとてもうっとりとする作品。代替がありそうというか、似たような作品はそれなりにありそうな気はするんですが、やはりこういったのに私は弱いですね。
「HIT ME HARD AND SOFT」-Billie Eilish
Billie Eilishの三枚目の作品。音数が増え、展開が多くなり、個々の楽曲がより豊かになった印象。それとダークさがかなり後退し、ポップさがかなり増して聴きやすいです。浮き上がったり、沈んだりするようなサウンドが印象的で、個人的には今の所彼女の作品の中で一番好き。結構スルメな楽曲が多い、聴けばきくほど好きになれる作品な気がします。
関連記事→【レビュー】「HIT ME HARD AND SOFT」-Billie Eilish【感想】
「Where we’ve been, Where we go from here」- Friko
これまた素晴らしいフォーク作品。ノイジーでありながら穏やかな雰囲気がたまらないです。コンパクトに纏まっているのもとても聴きやすい。
「#RICHAXXHAITIAN」- Mach-Hommy
結構、ランキング系の記事や動画だと見かけるラッパーの作品。前の作品がサブスクになくて全然聴けないんですが、こうして新作はサブスクで聴けるのは本当に助かる。内容はアブストラクトなヒップホップ。沢山の作品が出ているのに、全く同じでないというか新鮮味のあるダークで刺激的なサウンドのトラックがたまらない。
だから過去作もサブスクでだしてくれや……
10位~1位
10位:「There Must Be Something Here」- acloudyskye
楽曲自体は直球なんだけど、押し寄せる轟音や美しい美音の波に涙腺が緩んでしまう作品。とにかくメロディや雰囲気がたまらない。何処かで聴いたような感じはあるシンプルさなんだけど、聴いていてとにかく気持ちいいんですよね。聴いていて、なんだか昔を思い出してしまうような作品です。
9位:「The Pilgrim, Their God & The King Of My Decrepit Mountain」- Tapir!
とにかく爽やかなIndie Folk,Folktronica作品。一聴したときからすっかりと虜になってしまいましたね。電子的なビートに乗っかる有機的で美しい音色が調和し、心地よい空間をそこに作り上げています。穏やかで、切なさが凝縮された感じが私の耳を離してくれない……そんな作品だと思いました。
8位:「Connla’s Well」- Maruja
昨年のEPの「Knocknarea」が好きだったので聴いてみたんですが、個人的にはそれを超える作品だと思いました。
【レビュー】『Knocknarea』-Maruja 退廃的な雰囲気がたまらないポストロック作品 【感想】
サックスが印象的なバンドで、ジャズ要素を交えた退廃的なPost Rockがたまらないんですが、今作はよりアヴァントな感じになっていて、前作の単調さが消えて、より表情が見えるような作品になっているような気がします。それがより今作が刺さった理由なのかも。
7位:「Only God Was Above Us」- Vampire Weekend
個人的にはVWの最高傑作という位置づけになった新譜。
彼ら特有のヘンテコな部分は健在で、ストリングスやピアノ等を活かしたクラシカルに奏でられる美音が聴いていてとても心地いいです。音の配置等にもかなり工夫が凝らしてあって、少しサイケデリックな風味があるのも個人的にはとても好きですね。
関連記事→【レビュー】「Only God Was Above Us」- Vampire Weekend
6位:「A Lonely Sinner」- samlrc
私がポストロックが好きというのもあるんですが、かなり刺さった作品でした。
轟音のギターもさることながら、切ないアコースティックギターも身に沁ます。楽曲の終盤がドローンやアンビエントチックになるのもいい。
個人的にドローンやアンビエントというジャンルは物凄く興味を惹かれるものの、長くて聴いてるとだれてしまう感じなのですが、このアルバムは楽曲の後味というか余韻に浸らせるような感じに配置してあって凄く聴きやすいです。
【レビュー】「A Lonely Sinner」- samlrc【感想】
5位:「Wall of Eyes」- The Smile
The Smileの新譜。
全体的にクラウトロック風というか、どの楽曲も上に乗っているコードやメロデイは変わりつつもミニマルなのに、そのリズムが複雑で掴み所がないという感じ……上手く説明はできないんですが、万華鏡のような音楽だなという印象です。
本作は結構サイケデリックなサウンドが随所に見られ、ここまでサイケ風味なのはRadioheadでは聴いたことはなかったかなと思います。
通して聴いてみて、前作も好きだったんですが本作の方が好きですね~
【レビュー】「Wall of Eyes」- The Smile【アルバム感想】
4位:「Patterns in Repeat」- Laura Marling
素晴らしいChamber Folk作品。寂しさを覚えるような暗さがありながらも、背中をそっと押すような優しさも含んだような音が身に染み渡ります。乾いたアコギに柔らかなストリングスの包み込むようなサウンドがマッチしていて、時間を忘れて聞き入ってしまう名盤です。
関連記事→【レビュー】「Patterns in Repeat」- Laura Marling【感想】
3位:「Endlessness」- Nala Sinephro
何年か前に出たFloating Pointsの「Promises」を思い出すような質感のサウンドで美しいと思いました。あっちが大好きなら、こっちの作品も嫌いなわけがありません。スピリチュアルで、透明感のあるサウンドがただただ綺麗でうっとりとしてしまいます。
2位:「Lives Outgrown」- Beth Gibbons
何処かFiona Appleを思わせるアヴァントさがあるフォーク作品。ダークで儀式めいた雰囲気がとにかくたまらない。フォークというジャンルが持つ繊細さから離れたようなサイケな感じと爆音のある作品なんですが、哀愁も感じられるようなサウンドもいい。
1位:「빈자리 (Binjari)」-김반월키(Kimbanourke)」
韓国のアーティストの作品。
最初は静かにアコギだけで弾き語り、途中からピアノや鉄琴といった楽器が楽曲に彩を加えていくような展開が多い。透き通るようなボーカルも合わさり、まるで天国に連れて行ってくれるように思えるほどの美しさを纏ったような作品だと思います。タイトル通り、何処か空虚な感じがして、寂しげな雰囲気がたまらなかったですね。
関連記事→【レビュー】「빈자리 (Binjari)」-김반월키(Kimbanourke)【感想
まとめ
日々、更新していく予定です。