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【レビュー】Vaundy -『replica』【アルバム感想】

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アルバム感想
この記事は約7分で読めます。
Vaundyの「replica」をApple Musicで
アルバム・2023年・35曲

 

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Vaundy -『replica』の感想及びレビュー

 もうすぐで一年が終わりそうですが、紅白歌合戦に出るアーティストの方が発表されましたね。

エラー - NHK

「そろそろ男女で紅白分けるの止めたら?」というのはさておき、もう最近はあまり見る方も多くはないのかなとは色々見ていて思うんですが、私は知らなかったアーティストを知ったりできるので、毎年見ちゃってます。

 実は私がVaundyさんを知ったのは紅白歌合戦がきっかけです。

 いや厳密には怪獣の花唄は聴いたことがあったし、名前も既に知っていたんですが、その姿を初めて拝んだのは紅白歌合戦だったんですよね~

 で、歌声から想像していた容姿と全然違うなと思ったり(こういうのあまりよくないんですけどね、すみません)、まさかの観客を煽ってみせたりと、色々と驚くことはあったんですが、なによりも驚いたのはやはりその高い歌唱力でしょう。

 滅茶苦茶安定していて「凄いな~」と炬燵に入りながら思っていましたね。

 それからVaundyさんの楽曲を色々聴いてみたんですが、滅茶苦茶ポップで聴きやすいんですよね~。そして、それを支えているのが彼の伸びやかなボーカルにあるのかなと思いました。

 ただ、聴いていて「……なんか、あの曲っぽいな」と思うことは結構あって、調べてみたら同じことを思った方はそれなりにいるみたいですね。

 ですが、私は別にそれが悪いことだとは思わないですし、様々な楽曲を作れる創造性は凄いと思ってます。

 で、今回新アルバム『replica』が出たわけなんですが、まさかの収録曲数35曲という大ボリュームで、彼の創造性が爆発しているのが伺えるような作品になっていましたね~。

David Bowieをリスペクトした楽曲らしいです。

 コンセプチュアルな面を排除し、片っ端から作った良曲を詰め込んだようなアルバムだと思いました。

 洋楽でもそうですが、こうしたプレイリスト的に曲数が滅茶苦茶多いアルバムは増えたような気がしますね。

 それなのに思わせぶりな「Audio○○」が随所に挟まっているのはちょっとちぐはぐな感じがしますが……というか、この「Audio○○」が軒並みアンビエントやドローンちっくで滅茶苦茶いい

「コンセプトアルバム的な構成も絶対に作れるよな~」と感心すると共に、 時代にあってないとは思うんですが勝手に次回作に期待しています。

 いや、しかし、本当にバラエティに富んだポップ曲が並んでいます。

滅茶苦茶サビがOasisっぽく感じてかっこいい。

 シティポップなおしゃれな楽曲もあれば、ロックなポップ曲もあり、聴き手を飽きさせません。

 特にDisc2のシングル曲連打は聴いていて最高。

 どんどん爽やかなメロディが耳に雪崩れ込んできて、思わず踊りだしてしまいそうなくらいでした。

 そりゃ人気がでるわなと改めて思わされた作品でしたね。

 聴いていて「この曲、あの曲っぽいよな」と思うことはやっぱりあるにはあるんですが、アルバムタイトルが「レプリカ(複製品)」となっている辺り、Vaundyさんも割り切っているのかなと思います。

 これまでの長いポップスの歴史を踏襲もしくは進化させたような楽曲はまさに、究極のポップソングと呼べるような感じがします。

 ただ、やはり長すぎる……まあ、Disc1では怪獣の花唄や逆光のアレンジがあったり、Disc2でもシングル曲が多かったりと、既存曲が結構占めているので新曲だけを見ればそれほど長くないのかもしれないですが、かなり聴くのが大変でしたね。

 アルバムを通して聴くというよりは、やはりプレイリスト的に気に入った曲を抜き出して聴くのがいいのかなと思いましたね。

 素晴らしい作品だと思いました。気になった方は是非、聴いてみてください。

一番好きな楽曲:裸の勇者