
『Abbey Road』- The Beatlesのレビュー及び感想
ジャケットがあまりにも有名なThe Beatlesの実質的な最終作である『Abbey Road』なんですが、実際には別に最後に出たアルバムではないという、結構ややこしい立場にあるアルバムな気がします。
アルバム自体は「Let It Be」が後に出ていますし、楽曲自体もつい最近Now And Thenが発表されて話題になりましたね。
なんですが、それらを聴いてもやっぱり『Abbey Road』が彼らのピリオド的なアルバムなのかなと私は思いましたね。
「Let It Be」は実験的に様々な音楽等を取り入れていった『Rubber Soul』以降の要素というか雰囲気をあまり感じられなくて、
「Help!」の後か前のアルバムと言われても個人的にそこまで違和感はない気がします。
Now And ThenはThe Beatlesが後々のブリットポップに強い影響を与えたんだなと感じられるような楽曲なんですが、こちらも『Abbey Road』には入らなさそうな感じ。
仮に入るとしたらStrawberry Fields Forever等が入っている『Magical Mystery Tour』辺りなのかなと思ったり。
そんな感じでやっぱり『Abbey Road』が最後のアルバムなのかなと私は思いましたね。
と、『Abbey Road』の感想及びレビューに戻るんですが、もう一曲目のCome Togetherから名盤の匂いがプンプンします。
もうベースラインがたまらない。最初の「さあ行くぜ」みたいな感じが初めて聴いて鳥肌が立ちましたね~
そして、やはりこのアルバムの目玉曲ともいえるジョージハリスン作曲のSomethingとHere Comes the Sunでしょう。
どちらも名曲です。
このアルバムはサイケデリック色がそこまで強くなく、結構聴きやすい楽曲も多いので、勧めやすい作品な気がしますね。
前半だとOh DarlingやI Want You (She’s So Heavy)なども名曲。
そして、後半のメドレーパートも1曲1曲が短いながらに重厚。
ラストに向けて着々と盛り上がっていく展開が素晴らしいです。
大団円といった感じの結末で、徹頭徹尾隙のない作品だと思いましたね。
一度実験的な部分を通過して、素直に高クオリティな楽曲を連発してくるのは本当に凄いなと思いました。
アルバムジャケットは見たことあるけど、聴いたことのないという方にも是非、聴いて欲しい作品だと思いますね~
一番好きな楽曲:Here Come The Sun
The Beatles記事まとめ↓
Please Please Me
With The Beatles
A Hard Day’s Night
Beatles for Sale
Help!
Rubber Soul
Revolver
Sgt. Pepper’s Lonely Hearts Club Band
Magical Mystery Tour
The Beatles
Yellow Submarine
Abbey Road