「The Land Is Inhospitable and So Are We」-Mitskiのレビュー及び感想
なんというか、私の勝手なイメージでしかないんですが、日本ではスポーツだと日本人が海外で活躍しているとニュースでよく取り上げられているイメージがあるんですけど、音楽に関しては取り上げられているようなイメージがあまりないです。
このMitskiさんも名前から察する方も多いと思いますが日本出身で、日本人とアメリカ人の両親の間に生まれた方です(〇ーフって言い方はもう駄目なんでしたっけ?)。
そして、過去に『Be the Cowboy』がPitchforkが選ぶ2018年のベストアルバムに選出されたりしているんですが、日本で名前を聴いたことは殆どないような気がします。もしかしたら、私が知らないだけで当時は滅茶苦茶取り上げられたのかもしれませんがね。
そんな彼女の新譜を今回初めて聴いたんですが、Indie Rock感が少し戻ってきたなという感じ。
前作の『Laurel Hell』はシンセポップな感じから、『Be the Cowboy』に回帰した感じなのは個人的に好印象。どちらかというと後者の方が好きですからね~。
エレキギターやFolk的なアコースティックギターが結構目立っているんですが、それ以上に印象的だったのが分厚いストリングスやオルガンサウンドでしょうか。
それによってちょっとTraditionalというか、聴いていると懐かしさみたいなのがこみあげてきましたね。
30分ちょっとと相変わらずコンパクトに纏まっているのもいいです。ただ、その分、2分くらいの曲で「短! もうちょっと長くしてくれ~」と、聴いていて物足りなさを感じる曲もいくつかあったんですが、そればかりは仕方のないことなのかもしれません。
あと、Mitskiさんの作品は上で挙げた直近の二作しか聴けていないんですけども、どちらもイマイチハマれなかったんですよね。本作ではどうかなと思ったんですけど、やっぱり「凄い好き」とまではならなくて……相性の問題なんでしょうね~。
なんですが、素晴らしい作品だとは思うので、もっと広まって欲しいアーティストだと思いましたね。
是非、聴いてみてください。
一番好きな楽曲:The Deal