「The Glow, Pt. 2」-The Microphonesのレビュー及び感想
2001年のPitchforkのベスト1位にも選ばれた、The Microphonesの作品の中で一番評価が高く、Folkの名盤ともされている本作。
宅録感バリバリのLofiな質感のサウンドがたまらなく、Folkでありながらノイジーで実験的な作品だと思います。
20曲とかなり多い収録数なんですが、後半はメドレー形式的な短い楽曲が多く、多種多様なサウンドが広がっているため、飽きることはほぼないと思いますね。
1曲目のI Want Wind to Blowのアコギのメロディはかなり印象的で、最後に突然ディストーションがかかったようなサウンドになるのがとても刺激的です。その流れで入るThe Glow,Pt.2はとても圧巻、3曲目のThe Moonも穏やかな感じのFolkかと思いきやシームレスにノイズロックと化す展開がとてもいいです。
囁くようなボーカルがこれまた楽曲にあっていて好きです。Folkの美しさもありながら、不安を煽るようなノイズも共存している素晴らしい作品だと思いますね。
ただ、手作り感満載なのはとても好きなんですが、リズムでズレがあるのがちょっと違和感があるので、その辺りは人を選ぶような気がします。
あと、前半の楽曲はとても好きなんですが、後半のメドレーチックなゾーンは正直あまり印象に残ってない感じです。
そんな感じで、とてもいい作品だなと思うんですが、私はThe Microphonesなら次作以降の「Mount Eerie」や「Microphones in 2020」の方が好きですね~。
なんですが、必聴の名盤だとは思いますね。
是非、聴いてみてください。
一番好きな楽曲:I Want Wind to Blow