「Low」-David Bowieのレビュー及び感想
今回はDavid Bowieのアルバム「Low」の感想及びレビュー記事を書いていこうと思います。
本作はベルリン三部作と呼ばれる三作品のうちの一つで、あのBrian Enoとの共作です。
そのためか、本作ではなんとアンビエント的な要素を取り入れるという実験がなされています。いきなりすぎる変化ですが、当時の人はどんな思いで本作を聴いたのでしょうか。気になります。
前半はポップなロックソングが並んでいるんですが、パッと印象に残るような楽曲は少なく、正直に言って退屈です。強いてあげるなら四曲目のSound Of Visionが良曲でしょうか。
しかし、後半のWarszawaから一転、雰囲気がガラッと変わります。アンビエントを取り入れた楽曲は壮大かつ幻想的で、響き渡る怪しげな低音ボーカルが生み出す、ダークでありながら美しいサウンドが素晴らしいです。
それ以降の楽曲もインストでアンビエント香る楽曲が揃っているんですが、どの楽曲もクオリティが高いです。アンビエントなんですが、あまり穏やかな感じじゃないのも特徴的かなと思います。シンセもぼんやりとしたものと、ちょっと強めなものの二種類が使われていますし、結構低音が目立っているように思います。
まるで、二つのアルバムを無理矢理繋ぎ合わせたような変わりっぷりで、初めて聴いたときはかなり戸惑ってあまり好きじゃなかったのですが、再聴したらハマりましたね。
是非、聴いてみてください。
一番好きな楽曲:Weeping Wall
リンク