『ひみつスタジオ』-スピッツのレビュー及び感想
今回聴いたのはスピッツの新作『ひみつスタジオ』です。
私が生まれる前から活動しているバンドですが、今も現役バリバリといった感じで凄いですよね。
アルバムが出る前に先行で出ていた美しい鰭もポップでありながら、5/4拍子を途中で挟むといったテクニカルな要素もあって、より一層それを強く感じましたね。
アルバムに対する期待も膨れあがった状態で今回の『ひみつスタジオ』を聴いたわけなんですが、衰えを感じさせない素晴らしいアルバムだと思いました。
もう、全曲シングル曲にできるんじゃないかと思えるほどにクオリティの高い楽曲が並んでいまして、最初から最後まで飽きずに聴くことができましたね。
前半は結構直球なロックソングが並んでいるという感じで、ロックバンドとしてのスピッツを感じられます。ギター、ベース、ドラムを中心としたシンプルで爽やかな楽曲に胸を打たれてしまいましたね。草野さんの透き通るような歌声も素晴らしいです。
オバケのロックバンドは多分、メンバー四人全員がボーカルをしている楽曲。メンバーが抜けたり、活動休止したりすることがバンドは多い印象なのですが、長い間ずっと同じメンバーで活動し続けているスピッツの仲の良さが垣間見える楽曲ですね。聴いていて少しほっこりしてしまいました。
そんな感じで前半の楽曲群も素晴らしいんですが、個人的には後半の楽曲の流れがとても好きです。
後半は前半とは打って変わって、あまり疾走感があるような感じはないんですが、美しいアルペジオやカッティング等、少しダークな雰囲気のある楽曲が並んでいる印象です。
若々しい前半と、熟れた感じの後半、両方楽しめるような感じでよかったですね。
是非、聴いてみてください。