追記:加筆修正
『Between Dread and Valor』-Galneryusのレビュー及び感想
今回聴いていったのはGalneryusの新アルバムである『Between Dread and Valor』です。
私はガルネリウスは日本が誇るメタルバンドだと思っていて、今までのアルバムを全部聴いています。なんですが、今回のアルバムが出るのをすっかり忘れていまして、今更ながら今回聴きました。
ガルネリウスという名前は私のブログ内だとこの記事で出てきましたかね。小野正利という元紅白歌手がボーカルをやってるバンドです(昔は別の方がボーカルだったけど)。
今年でもう56歳ですかね。流石にハイトーンボイスもきついんじゃないか……と思うんですが、
本作でも変わらずに伸びやかに歌っています。いや、もしかしたら変わっているのかもしれませんが、衰えを感じさせないボーカルです。
楽曲もメタルの様式美といった感じですね。テクニカルなギターが光る疾走感のあるイントロ、Bメロで一端落ち着いて、サビで爆発。間奏で変拍子を交えたギターやキーボードが唸り、ラスサビの後に合唱パート。メタルというか、ガルネリウスの定番となっている構成ですよね。特にラスサビの合唱パートは『Under The Force Of Courage』辺りからの定番ですよね。必ずアルバムに一曲はある。なのに、くどいとは感じず、最高だなと思えるので不思議。
だけど、うーん……本作はあまり私には刺さらなかったですね。
私は『Angel Of Salvation』から『Into the Purgatory』までのアルバムが結構好きなんですが、(『Vetelgyus』は好きじゃないけど)、『Into the Purgatory』の次――ドラムが抜けた後の新メンバーでのアルバムである『Union Gives Strength』があまり刺さらなかったんですよね。
それで新メンバーとなってから二作目となる本作も正直あまり好きになれませんでした。どうしてかは自分でもわからないんですが、聴いていてワクワクしないんですよね~。多分、疾走感が足りないような気がするからでしょうかね。ボーカルのメロディラインも、その後ろを支える楽器も弱いような気がします。
あと、曲のバラエティが乏しくなったような気がします。もしかしたら、私がこうしたメタルの様式美というものに飽きてしまっているだけなのかもしれませがね。
だけど、昔の曲を今聴いても全然素晴らしいと思えるんですけどね。今の曲となにが違うんだろうか。考えてもよくわからないんですが、今作も前作同様にあまり好きになれなかったですね。
多分、似たような構成や雰囲気の曲が多いので、その似たような昔の曲と比較しちゃうからなんでしょうね。比較して、「昔のこの曲の方がいいな」となってしまうから、今作が微妙だなと思ってしまうのかもしれません。
アルバムの中だと最後の曲である祈りが一番好きですかね。ガルネリウスってこういうしっとりとしたバラード的な楽曲もいいんですよね~。
だけど、これもやっぱり私はRemain Behindとか、Brutal Spiral of Emotionsの静かなパートの部分とかの方がいいなと思っちゃいます。聴き直したらしっくりくるかもしれないですけどね。
かなりベテランのバンドですが、日本が誇るメタルバンドだと思っているのでこれからも頑張って欲しいですね~。
是非、聴いてみてください。