『Merriweather Post Pavilion』-Animal Collectiveのレビュー及び感想
今回聴いていったのはAnimal Collectiveの『Merriweather Post Pavilion』です。目が痛くなりそうなジャケットが印象的ですね。
アニマル・コレクティヴ (Animal Collective) は、アメリカ合衆国ボルチモア出身で、現在はニューヨークを拠点に活動しているインディー・ロックバンド。ポスト・ロック、エレクトロニカ、サイケデリック、フォーク、ノイズ・ポップなど、ポップと前衛を自在に行き来する実験的な音楽を特徴とする[1]。キャリア初期はフリー・フォークの旗手として知られ、現在はエクスペリメンタル・ミュージックのトップランナーとして活動している[1]。メンバーは4人だが、作品ごとに参加しないメンバーがいるなど活動形態が一定でない。各メンバーはアニマル・コレクティブの作品以外にも、ソロ名義の作品やスプリット作品なども旺盛にリリースしている。また自らのレーベルとしてポウ・トラックス(Paw Tracks)を主宰し、自分達以外のアーティストの作品も積極的に発表している。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%8B%E3%83%9E%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%82%B3%E3%83%AC%E3%82%AF%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%B4
このアルバムは確か2009年のPitchforkのベストアルバムに選ばれていたアルバムだったと思うんですが、昔聴いたときは1曲目で聴くのを止めてしまっていたんですよね。ですが、今回たまたま聴き返してみたらあまりにも素晴らしくて最初から最後までドキドキしっぱなしでした。
一曲目のIn The Flowersは宇宙を感じるような広がりのあるサウンドが特徴的なんですが、私がこのアルバムを最初に聴いたときに聴くことを断念することになってしまった曲でもありますね。
この変則的なリズムやエレクトロニックなサウンドが最初は受けつけなかったんですが、色々な音楽を聴いてきた故か、再聴の際は複雑なリズムに乗る宇宙的なサウンドが心地よくて、胸が躍りっぱなしでした。やっぱり寝かせておくことって大切ですね。
また、最初に聴いたときは一曲目で止めてしまったのもいけませんでしたね。二曲目のMy Girlsがこれまた最高です。
繰り返される電子音に乗る伸びやかなボーカルがこれまた素晴らしいんですが、ボーカルのハモリやコーラスがこれまたいいんですよね。
この曲だけではなく、アルバム全体として、複雑なリズムと多層的なボーカルが特徴的なアルバムだと思いましたし、今の私にはその要素が深く突き刺さりましたね。
四曲目のSummertime Clothesなんかはそれが顕著に表れている楽曲で、それなのにかなりポップに仕上がっています。
二つのリズムが組み合わさったような複雑なリズムに乗る、広がりのあるボーカルとそのハモリがたまりません。聴いていて、電子化されてさらに派手で複雑になったPet Soundsのように感じられる時がありましたね。
7曲目のGuy Eyesの様々なボーカルが折り重なっていくのもちょっとサイケ味を感じられていいですね。創造性が爆発したような感じがたまりません。
エレクトロニカとか、プログレッシブロックとか、サイケデリックロックとか、様々な音楽ジャンルを通過してきた人なら間違いなくハマるんじゃないかと思うアルバムですね。しかし、そういったジャンルをあまり聴いてない人は最初の私みたいになんだこれとなる可能性が高いと思います。
あと、アルバムジャケットが目に悪すぎる。このブログを書いているときも目に入ってくるYoutubeのサムネがヤバかった。気持ち悪くなってきちゃう。
仮に点数をつけるとしたら97点/100点でしょうか。名盤だと思いましたね。