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【レビュー】『Violtor』- Depeche Mode【感想】

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アルバム感想
この記事は約7分で読めます。
デペッシュ・モードの「Violator (Deluxe)」
アルバム・1990年・15曲

 

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『Violtor』-Depeche Modeのレビュー及び感想

 今回聴いていくのはDepeche Mode『Violtor』です。どうして聴こうと思ったのかというと、この前出た新アルバムである『Memento Mori』を聴いたからですね。

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 これが聴いてみて中々よかったので、名盤と呼ばれている本作を再聴しようと思った次第です。

 それでは聴いていきましょう♪

 

全曲感想

赤太字は一番好きな曲、赤字は好きな曲です。

①World In My Eyes
 シンセ音が癖になる曲ですね。ポップながらダークな雰囲気がいいです。ストリングス的な厚みのあるシンセが壮大でいいです。

②Sweetest Perfection
 左から右へ、右から左へと移動していく不穏な音がいいです。浮かび上がったり沈んだりしていくシンセ音が印象に残ります。急にストリングスが入ってくる展開も荘厳な感じでいい。

③Personal Jesus
 ここでやっとギターが出てきます。リズムやメロディ自体は快活な感じなんですが、やっぱりダークな感じ。後半のリバーブがかかったシンセが素晴らしい。何処か暗い場所に迷い込んだような気分になる。

④Halo
 ベース音が癖になります。どんどん音が足されていって壮大になっていくのが素晴らしい。

⑤Waiting for the Night
 左右のチャンネルで展開される柔らかなシンセ音が心地いいです。広がりを感じられるサウンドがいいですね。6分を使って静かに終わっていく。

⑥Enjoy the Silence
 四つうちのダンスポップな曲。一番このアルバムの中だとポップな感じがします。終わったかと思ったら「Enjoy the Silence」の言葉と共に、別世界に飛ばされたかのように一気に雰囲気が変わります。意味深な感じがいいですね。

⑦Policy of Truth
 シンセのリフがいいですね。ギターなどが入り、段々と盛り上がっていくような構成もいい。

⑧Blue Dress
 結構アルバムの中では明るめな楽曲な気がする。途中でピアノが入ってくるのもいい。

⑨Clean
 打楽器のズドンとした重い音がいいですね。悠然と前へ歩いていくような、力強さを感じる楽曲です。ストリングスなども足されて、どんどんと盛り上がっていくのがいい。

 

総評

 再聴しても変わらず名盤だと思いましたね。

 殆どの楽曲で目立っているのはシンセの音で、これがダークな雰囲気を作っていると思います。それなのにちゃんとダンスポップとしても聴けるのでその両立が凄いと思います。

Memento Mori』との相違点で一番感じたのはインダストリアル味が薄いということですかね。結構、新アルバムは攻撃的なサウンドが聴けたんですが、この作品は主に柔らかなシンセ音やストリングスが織りなすメロディが素晴らしい作品だという印象ですね。結構、全体的に静かな感じがします。

 また、浮かび上がったり、沈んだりする電子音やシンセ音がいいと思いましたね。

 音が右から左へ、または左から右へと移動していったり、ボリュームが上がったり下がったりして浮遊感があったりと、そういった細かい加工がなされているのも素晴らしいと思いました。

 あと、ギターが『Memento Mori』に比べて目立ってないかなと。シンセ音が全体を主に満たしていましたね。

一応、ギターが目立っている曲もあるけど。

 この辺りが主な差異なのかなと思いましたね。私としては『Violtor』の方がやっぱり好きかなという感じです。まあ、これは個人個人の好みによって変わるんでしょうね。

 しかし、どちらも低音を響かせるようなボーカルがやっぱいいですね。これがより楽曲に暗さを与えていると思います。

 仮に点数をつけるとしたら88点/100点ですかね。素晴らしい作品だと思いました。

 是非、聴いてみてください。