『アンハッピーリフレイン』-wowakaのレビュー及び感想
今回聴いていくのはwowakaさんの『アンハッピーリフレイン』です。このブログでは初めて扱うボーカロイドによるアルバムですね。
私はボーカロイドを使った楽曲をあまり聴けておらず、全然詳しくないのですが、wowakaさんについては少しだけ知っています。ニコニコでMADというものがあったんですが、その動画によく使われていた印象があります(どの動画だったかは思い出せないんですが)。
覚えているのは裏表ラバーズとワールズエンド・ダンスホールですかね。この二曲はよく聞いた覚えがあります。
今はどんな曲を出してるのかなと調べて見たら、2019年に亡くなっているそうですね……知りませんでした。
今ではボーカロイドを使った楽曲も人気になりましたが、最初の頃はどんな感じだったんだろうかとちょっと比べながら聴いてみようかなと思います。まあ、今のボカロ曲に詳しいわけじゃないので多くは語れませんが。
それでは聴いていきましょう♪
全曲感想
※赤太字は一番好きな曲、赤字は好きな曲です。
①アンハッピーリフレイン
開幕からタイトル曲。ギターがクールなアップテンポな楽曲です。初音ミクの声も懐かしいなと思ったり(今でも使われてるけど、他の方が最近は目立ってる気がする)。
②ローリンガール
ピアノを中心とした優しげな楽曲。ドラムが凄いことになってる。
③積み木の人形
これもアップテンポな楽曲ですね。リズムが変則的で面白い。初音ミクの高音が癖になりますね。
④僕のサイノウ
切ない感じの曲ですね。機械的な声なんですけど、細い高音も相まって悲しげな曲に合っているように聴こえますね。
⑤日常と地球の額縁
ギターがかっこいい曲。左右のチャンネルで鳴る何本ものギターサウンドが素敵です。言葉を詰め込んだようなサビもいいですね。
⑥テノヒラ
シンプルなロックバラード曲。イントロの繰り返されるピアノや、ベースの高音がいいですね。
⑦とおせんぼ
シンセのリフが癖になりますね。ボーカルのメロディが個人的に好きですね。
⑧ラインアート
シューゲイザー的なギターサウンドがいいですね。音の波が凄いです。
⑨裏表ラバーズ
個人的にWawokaさんと言えばこれってイメージ。左右のチャンネルで繰り広げられる様々な音が良いですね。サビの「て~」で踏まれる韻が耳に残る。ラスサビで唐突に転調するのもいい。
⑩グレーゾーンにて
左右のチャンネルで展開されるギターがクール。
⑪ずれていく
16分のドラムに乗る繰り返されるピアノのリフがいいですね~。
⑫リバシブルドール
アップテンポな曲。私の知ってるボカロ曲ってこんな感じの曲ですね~。テンポが滅茶苦茶速くて音を詰め込んだような感じ。別のマスロックとも言えるような感じがいいですね。
⑬ワールズエンド・ダンスホール
これも知ってますね~。手数の多いドラムの上にのるギターがいいです。これもサビが癖になりますね~。
⑭プリズムキューブ
アウトロが素敵です。希望を感じるような曲調なんですが、歌詞を聴く感じそんな感じではなさそう?
総評
かなりアップテンポで早急なビートの楽曲が多い気がしましたね。左右のチャンネルで展開されるギターも合わさって、どの曲も音を詰め込んだような楽しい楽曲になっていると思いました。ですが、しっとりとしたスローテンポな曲もあったりして、アルバムの中で緩急がつけられているのもあり、完成度はかなり高いように思います。
この音を詰め込んで曲に厚みを出していくのは今のボカロにも引き継がれているような気がします。その観点からも、このアルバムは重要な意味を持っているのかなと思いました。
歌詞の面からもいろいろ考えていけたらと思うんですが、やっぱりボカロの声が高いのもあってかなり聴き取りにくいですね……後で歌詞も見ていけたらなと思います。そう思うと、今のボカロの技術は結構高くなっているんだなと思ったり。
私、毎週邦楽チャートを見ていっているんですが、確かボカロとかが関連してるチャートもあったような気がするので、ちょっとボカロ関連も追いかけていけたらなと思いましたね。ボカロにもたくさんの魅力があるんだと再認識できたアルバムでした。
是非、聴いてみてください。