『Less』- deathcrashのレビュー及び感想
今回はdeathcrashというバンドの新アルバム『Less』の感想及びレビューを書いていこうと思います。
ロンドンの4人組スロウコア/ポストロック・バンドらしく、個人的に好きなジャンルなので楽しみですね。
それでは聴いていきましょう♪
全曲感想
※赤太字は一番好きな曲、赤字は好きな曲です。
①Pirouette
左右のチャンネルで流れるクリーンなギターの余韻を残すような旋律がただただ綺麗です。ポストロックとエモ、どちらの要素も感じられます。徹頭徹尾、静謐な緊張した雰囲気が漂い続けているのがいいです。消え入りそうなボーカルも曲にあってます。隙間だらけの立体感のあるサウンドが美しい曲です。
②Empty Heavy
無駄をできるだけ削ぎ落したようなサウンドがいいですね。ただただ綺麗な音にうっとりします。宅録したようなボーカル部分がいい。途中でギターが重たくなる展開も素敵です。けれど、最後はやっぱり美しく終わります。
③Duffy’s
結構ヘヴィなリフとクリーンなギターが繰り返される曲。この強弱がたまらないですね。左右のチャンネルで別々に奏でられるギターの旋律が耳に優しい。
④And Now I Am Lit
繰り返されるギターのハーモニクスが綺麗ですね。川のせせらぎのような穏やかさが胸を打ちます。最後にギターの轟音が来る展開と身構えていましたが、この曲は最初から最後まで静かなまま。ボーカルもなし。
⑤Distance Song
強弱がはっきりとしている曲。クリーンなギターのコードを聴いていると、いきなりヘヴィなサウンドに切り替わります。やっぱりこういった展開に弱いですね~。ですが、もうちょっとヘヴィなパートにインパクトが欲しいですね。
⑥Turn
クリーンなギターがやはり印象的な曲。普通にこの静謐な感じは好きなんですが、もうちょっとバリエーションがないと飽きてきてしまいますね。
⑦Dead, Crashed
これまでになかったドローン的な音から始まる曲。アルバムの中では一番ヘヴィな楽曲なような気がします。
まとめ
左右のクリーンギターが織りなす、静謐で美しいサウンドがたまらない作品でしたね。聴いていて、その美しさにただただうっとりとしてしまいます。その静かな雰囲気からいきなりノイジーな展開になるのにやっぱり私は弱いですね。
ただ、その強弱でいうところの強の部分のインパクトが少し弱いかなと個人的には思いました。もっとメリハリをつけて、別の楽器を足して厚みを出した方が私は好きでしたね。また、似たような曲が続いていくので、やはりもうちょっと違う雰囲気の曲が欲しかったです。
ですが、夢のような綺麗な世界観は大好きです。ずっと、この美しい音を聴いていたいなと思いました。
是非、聴いてみてください。