「CHROMAKOPIA」- Tyler, The Creatorのレビュー・感想
月曜日という珍しい日に出たTyler, The Creatorの新譜を聴きました。洋楽は大体金曜日に出るよね。
先行で出ていた曲は個人的に微妙……だったんですが、これらはShortバージョンだったらしいです。 後に出たFullバージョンはそれなりにいいなと思える感じに仕上がっていたので、かなり期待して待っていました。
しかし、やはり最近は短い楽曲がトレンドなんでしょうね~。もしくは、シングルというよりもアルバムの宣伝的な意味合いで短くしたとか。
さて、実際に聴いてみた感想なんですが、「Tyler the ,creatorなアルバムだな」と一聴して思いましたね。
ダークで攻撃的なトラックと、ネオソウル的なメロウで柔らかなトラックが行き交う感じが刺激的です。
アルバムとしても最初はRah Tah Tahといったクールで攻撃的な楽曲を置いているんですが、途中からシティポップ的なというか、大人な雰囲気を醸し出すような楽曲が続くのが印象的。
しかし、Noidを聴いたときにも思ったんですが、あの柔らかなピアノの和音は彼の代名詞とも呼べるサウンドですね。
あの音を聴いただけで「あ、タイラーだ」ってなってしまいます。
しかし、それは逆に「あまり変わってなくね?」という印象を抱かせてしまうのも事実で、TLを眺めていると、そういった感想を持った人がそれなりの数いたように思います。
確かに前述のピアノサウンドだったり、チープさが香るシンセサウンドだったりと、フォーマット自体は最近の作品と変わらないように聴こえます。
ですが、全く同じというわけではないと思います……なにがと言われると表現が難しいですが。
個人的に最初に思ったのは音数が増えたように思いましたね。
先行で出たThought I Was Deadなんかはよく聴いてみるとおもちゃ箱みたいに色々な音が混ざっていて聴く度に新しい発見があります。
そんな感じで彼らしく、良い作品に仕上げてきたなと思います。
ですが……どの曲が人気出るんでしょうか。チャートのTop10に入りそうな感じの曲はなさそう……しいてあげるならDarling,Iでしょうかね。
個人的に最近の彼の作品を好きな順に並べるなら「Flower Boy>Igor>CHROMAKOPIA>CALL ME IF YOU GET LOST」といった感じですね。
今回も安定して素晴らしい作品だと思いました。
一番好きな楽曲:Thought I Was Dead