「Die Mensch∙Maschine」-Kraftwerkの感想及びレビュー
昔――1970年代はまだ録音技術等が発達していなかった影響か、その頃に出た作品の音質はどれだけ贔屓目で見てもあまり良くないものが多いように思います。
なので、1970年代のシンセポップだとかエレクトロニカのサウンドは薄っぺらいんだろうなと私は思いこんでいて、あまり聴こうとは思っていませんでした。
ですが、その思い込みを払拭してくれたのがこのKraftwerkの「Die Mensch∙Maschine」です。
現代で聴いても近未来を想起させるようなシンセサウンドは何処かサイケデリックで現実感がないです。加工されたロボットのような無機質な声も冷たい感じがしていいですね。若干チープさを感じるサウンドがあるときもあるのですが、あまり気になりません。
テクノっぽさも随所に感じられて、後世の電子音楽へ強い影響を与えたことが伺えます。1曲が結構長い分、収録曲数は6曲なので結構コンパクトなのもいいです。
私の昔の電子音楽への偏見を少しなくしてくれた作品ですね。
是非、聴いてみてください。
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